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「見守る保育」藤森メソッド

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 Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI

      A practical childcare & curriculum guide based
     on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad. 
 

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児玉保育園(2016)

年度2016年(平成28年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①谷口 仁宏②中山 利彦③倉掛 秀人 
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育所
児玉保育園〒367-0212℡0495-72-0186
所在地埼玉県本庄市児玉町児玉2488-1
園長平井 牧子

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

第三者評価を受ける事がきっかけとなり総合的に見直すことができ、理念、書類の連続性についても確認し、新任の職員も理解を深め、ベテラン職員から受け継がれてきたことが、しっかりとした理由の下に活かされていることに納得をすることが出来ました。

また子ども一人ひとりの発達を意識することで適切な環境が用意され、保育者間の共通理解のレベルが上がり、様々な信頼関係が深まる事に気づきました。

当日は詳細な指導をして頂いたことにより、理念を踏まえ、保育に取り組む姿勢が明確になり、更にはアンケートにより保護者のニーズが明確になる事で子どもの育ちを通しての意見交換が気楽となりました。丁寧にご指導いただき有難うございました。

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

1)生命と健康を守り、意欲的な環境を保障する
2)こども自らが成長する力を信じて、自立・自律・自主性が尊重される
3)多様な人との関わり、個性を伸ばす環境が保障される
4)自然との関わりが生活に密着している
5)保護者・地域と協働して、豊かな人間性を育む子育て文化をつくる

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

協調性(チームワークを大切にする)・子どもと楽しめる人・子どもを丸ごと受け入れられる人・ポジティブな人、子どもの育ちに様々な角度から支援する。
思い込みを持たずに子どもを見守る

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

①子どもの命と安全を守る
②子ども一人ひとりの特性に応じた保育の提供
③保護者のニーズを理解し寄り添う
④チーム保育を大切に考えられる

特に良いと思う点

タイトル歴史ある保育園が少子社会の育ちの課題を正確に捉え直し、創設当時からの保育理念「じりつと協力」のバージョンアップに成功している
内容「園のしおり」や「パンフレット」の冒頭に保育理念の説明があるが、その記述に本園の保育の「正統な専門性」を見ることができる。それは「個人の発達と集団の関係を考えた上での環境設定が大切である」という考え。
子どもと子どもをどうつなぎ、集団の質をどう高めるか。
「仲間づくり・集団づくりの視野のなかで、一人ひとりの個別課題を見極めて援助していく」とある。保育園創設以来、ずっと掲げてきた、この「じりつと協力」の保育理念が、異年齢児保育や選択制保育といった保育形態とともに、少子時代に必要な新しい保育環境を創造している。
タイトル職員は子どもの育ちを常に個人と社会(集団)の繋がりで捉える保育観を持っており、環境づくりや人間関係を構築する専門性が高い
内容本園の職員は、環境の再構成と人間関係の構築を組み合わせながら、生活援助と遊びの展開を行っている。
これが子どもの発達を保障することになっている。長年積み重ねてきた保育改善の「年輪」が、室内環境、樹木の多い園庭、郷土愛あふれる戸外活動、多様な人との関わり、行事の日常化、育ちの丁寧な記録、そして何よりも、自立した生活力と、意欲的に遊ぶ子どもの姿に表れている。
残すべきものは残し、赤ちゃん時代から子どもの触れ合いを大切にするなど、時代の変化に合わせた改善も進めている。
本園の保育には「不易と流行」を感じる。
タイトル子育てに社会的な親が必要とされる今、本園の保護者支援と地域の子育て支援は、現代版の「人類普遍の共同保育」と言えよう
内容行事の後の保護者のアンケートや第三者評価の利用者調査などからも、保護者と保育園の関係が良好であることがわかる。それが実現しているのは、日々の保育の中で、子どもの心の変化を敏感に感じ取りながら生活を営んでいる保育者が多いことや、それを的確に子どもの援助につなげたり、保育環境や掲示物、作品展示などを工夫したり、その営みを文章で表現して保護者に伝えたりしているからだろう。また行事を一緒に作り上げたり、外部の専門家を交えて先生とともに保育を深める会議を持ったりと、保育のオープン化、見える化も功を奏しているようだ。

事業者が特に力を入れている取組み

タイトル①子ども主体の保育を発展させるために人、物、空間の環境の工夫を続けている
内容①本園は保育室の遊びのゾーン環境をはじめ、園庭を含む自然と触れあう戸外環境、さらに保育者が子どもの興味や関心を捉えて新たな環境を作ったり、子ども同士の関係を発展させたりと、子どもや保育者の人的環境のあり方の工夫を続けている。このように「保育環境」が発展しているのは、こんな子どもに育って欲しいという保育目標に向けて、こんな保育をするというねらい、それを具体化した保育内容、そして実際にやった保育の記録とその振り返り、といった一連の「保育の過程」が循環しているからで、子どもが環境と関わって経験する質を高めている。
タイトル②夏祭りやひまわり会など保護者と園とが協力して子どもの育ちを支えている
内容②本園は保護者から子どもを預けるだけではなく、夏祭りを保育園と共催で実施したり、保育園が用意した遠足に親子で積極的に参加してもらう工夫をしたりと、保護者と協力して子どもの育ちを支えようとしている。普通なかなかできない事例がある。子育てに気がかなりなことがあれば、誰でも参加できる「ひまわり会」という仕組みがある。これは臨床心理士などの発達の専門家を招いて保育を観察してもらい、その日の午後に保護者共々、担任も一緒に保育方法を話し合っている。このように保護者と保育園とが信頼しあい、子どもの発達を支え合っている。
タイトル③地域の文化的な継承をする子ども達の意欲を意識的に持たせる取り組みを行っている
内容③「こだま郷土かるた」は、園で大切にしているが、これは、本庄市と合併する以前からの「児玉」町を意識したものであり、地域の歴史・人物・風景・産業・行事などをそれぞ素材として中学生が読み札の言葉を考え、絵は小学生がそれに合わせて描き、郷土というものを子ども達に強く意識させる重要な素材だと園では考えている。それゆえに、これをテーマとした劇を園児たちが上演するなどすることを保育の中でも積極的に取り入れており、園の子ども達が郷土の歴史を引き継ぐ担い手として、地域の理解だけでなく文化継承者として意識して取り組んでいる。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトル①保育目標を実現するための環境が用意され、個と集団の育ちを保障する保育になっている
内容①本園は「自分のことはひとりでできる」「創造力豊かで意欲のある」「お互いを認め合いありがとうと感謝できる」「自然に親しみ大切にできる」子どもを目指している。これが保育目標である。これは個人の育ちと社会性の育ち(集団の育ち)の両立を目指したもので、要約すると「じりつと協力」である。これを実現するために、職員が子どもへ真心を持って接し、子どもの心理的発露や表現を慈しみ、子どもが意欲を持って選択できる活動を用意し、子ども同士の関係の中や、自然と地域との関わりの中で、豊かな社会性が育つと考える保育を展開している。
タイトル②生活と遊びの時間と空間は子どもの自主性を、配慮された人的環境は社会性を育てている
内容②生活と遊びの空間は、子どものじりつ(自立と自律)を育むために隅々まで工夫されている。生活習慣は、自ら意欲的になるような家具や表示により、食事や排泄、睡眠、衣服のお支度や着脱などの自立が促されている。遊びは最低限必要な種類を超えて、絵本、制作、見立て手遊びなど豊富な遊具や素材がゾーンに用意されている。人とどんな関わりを持たせることが子どもにとって良いことなのか、それを考えながら発達過程にあった人的環境も熟慮されている。それはクラス編成と保育形態にも見られ、子どもの社会性(協力)の育ちに好影響を与えている。
タイトル③神社や名所、果物や草花、虫や小動物などに触れ、郷土の自然や伝統に親しんでいる
内容③保育園のある地域は「児玉」というが、年間テーマを「こだま」とするなど、日常の中で郷土に深く親しんでいる。たとえば「こだま郷土かるた」を絵札と一緒に廊下に張り出し、その名所へ散歩に行ったりしている。出かけた時の写真を貼ることで親しみも増している。この地域は自然が豊かで、四季折々の風情が楽しめるが、子どもたちは実のなる木や綺麗な草花、虫などの生き物に心を弾ませている。園庭やベランダの樹木はぶどう、みかん、桃、さくらんぼ、小梅、かりんなど40種類ほどある。園庭でも地域でも季節の変化を存分に楽しんでいる。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①行事はそれぞれのねらいを明確にしながら、子どもの主体性を育てる保育になっている
内容①行事にも子ども主体の保育の特徴が表れている。大人が見せたい子どもの姿へ向けて練習を積み重ねるような行事ではなく、子どもの興味や関心を大切にしながら、自ら進んで取り組めるようにしている。例えば保護者に成長を伝えることが目的の運動会や発表会でも、長期的な見通しの中に行事を位置付け、日頃から運動遊びや音楽遊びを楽しみながら「もっとこうしたい」と意欲が高まっている。また目標に向けて協力したり、やり遂げようとする姿が顕著で、保護者から「成長の凄さを感じた」「うちの子も成長が楽しみ」と、行事のねらいが成功している。
タイトル②集団の育ちの中で個性が輝くような保育が、行事の取り組みでも成果を上げている
内容②異年齢児グループで生活していると、年長児の姿がモデルになり、年少年中児に大きな刺激を与えている。運動会まであと1週間。リレーで勝ちたい年長児が作戦会議をしてバトン渡しの練習を始めた。午睡の時間だったので、起こさないよう気をつけていたが、年少年中児は布団に入りながらもしっかりその様子を見ていたという。運動会当日は負けてしまい、年少年中児も一緒になって涙を流した。「リレーを通してクラスの繋がりがグッと強まった」という。この事例は「個の育ちが集団の育ちの中で輝く」見守る保育の好例と言えよう。
タイトル③夏祭りや祖父母との遊ぼう会やピクニックなど、保護者と共に行う行事も充実している
内容③保護者と共に行う行事が多いのも本園の特徴である。祖父母と遊ぼう会(6月)は、核家族が増えたので始めたもの。保護者との共催である夏祭り(7月)は、準備から当日の運営、後片付けまで全て保護者と一緒に行う。今年はヨーヨー釣りなどのお店を楽しんだ。親子で楽しむ運動会(10月)では、児玉音頭を園児と祖父母が一緒に踊った。祖父母とのピクニック(10月)は毎年行き先を決めるもの楽しみになっているという。こうした行事は園の子育て支援センターの利用者など、地域の方も参加しており、園児との交流も図られている。

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①独立した食事の場所が用意され、配膳はセミバイキング方式で子どもの食への意欲が高い
内容①食事の場所は全て清潔で明るい空間になっており、どのクラスも独立させているので遊びから食事へ、食事からお昼寝への流れが円滑である。園生活全体が落ち着いているのは、一人ひとりの欲求が満たされ情緒も安定しているからで、それは遊びや休息・午睡だけではなく、食事もそうなっていた。例えば配膳方式。幼児になると自分の適量をよそってもらうセミバイキング方式を採用、食材の好悪や体調などに合わせて量を選べることから、食べることが楽しく意欲的だ。お腹が空く子の姿や配膳の手伝いを楽しむ姿もあり、食育は日常にあり、が実践されている。
タイトル②食事でも乳児から幼児へと子ども同士の関係が徐々に育っていくような共食が見られる
内容②本園の食育は教育「健康」にとどまらず5領域全てから環境が設定されており、食育でも「じりつと協力」が目指されている。たとえばクラスによって食事の様子が異なり、発達過程を踏まえていることがわかる。0歳児は静かに落ち着いた雰囲気があり、0歳児の高月齢児たちは、1歳児の食事の様子を側で見ながら食事をとっていた。1,2歳児になると友達を意識した関わりが増え、手伝いあったり、教えあったりと楽しい雰囲気になる。3歳以上児は友達を誘って自分の好きな席に着き、お友達と色々なことを話題にしながら食事を楽しんでいる。
タイトル③2週間サイクルの料理で子どもも職員も工夫、保護者に給食レシピを提供している
内容③料理は和食中心で、2週間サイクルになっている。
子どもは最初の経験から2度目に食べる量を加減したりしている。
また職員も子どもの喫食量を確認して改善している。
その日の給食は調理室の前に展示しているが、側にはレシピ集が置かれ、自由に持っていくことができる。口内炎や夏バテ予防のヒントなども入っている。食育活動は色々あるが、訪問した時は日本全国の郷土料理が大きな紙に写真入りで掲示され、給食で提供したらその写真が掲載されていた。
子どもたちは、色々な郷土の味があることに気づいている。

ごあいさつ

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