< 保育所保育指針に沿った質の高い保育「見守る保育」を学びたい保育園(子ども園)職員。質の高い保育をめざす方へ >

質の高い保育を目指している方・保育士・保育園(子ども園)
      職員のための情報webサイト

 

「見守る保育」藤森メソッド

   ーーーーーーーー 公式ホームページ ーーーーーーーーーー

 Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI

      A practical childcare & curriculum guide based
     on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad. 
 

保育環境研究所ギビングツリー(GT)
                     
〒161-0033東京都新宿区下落合2-10-20
新宿せいが子ども園内

        Email:: info@mimamoru.net

烏山いちご保育園(2016)

年度2016年(平成28年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①林 昭宏②倉掛 秀人③中山 利彦④谷口 仁宏
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育園
烏山いちご保育園〒157-0061℡03-5969-1515
所在地東京都世田谷区北烏山8-1-5
園長  伊藤 妙子

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

開園2年目初めての第三者評価受診でした。
受診することにあたり、書類に不備はないか室内に危険個所はないかなど、監査前のモチベーションで大変緊張していましたが、評価員の先生方が私たちの思いを上手に引き出し、具現化してくださることで改めて書類や環境の意味、保育の意図を考える事ができました。
総評では、自園の強み、今後の課題を客観的に知る事が出来、又どのように学び進めていくべきかヒントをたくさんいただきました。お陰様で少しづつ前に進み、何より職員のモチベーションが高まっていることに感謝します。

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

(1)社会を生き抜く力を養う
(2)子供の主体性を育む
(3)三者(子供、保護者、保育園)子育て一体化
(4)地域との連携、地域子育て向上に努める
(5)人との出会いを大切に信頼関係を築いていく

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

保育について一つ一つ流さず悩み考えていこうとする姿勢、子供の成長を共感できるコミュニケーション能力

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

保育業界を支えているという自覚と、保育士としての専門性の追求、貢献

特に良いと思う点

タイトル子どもの主体性、子どもの権利保障を実現しようとしている本園の取り組みは、保育環境の構成や職員による子ども対応等からよく理解できる
内容子ども主体、そして子どもの心情意欲態度に寄り添うために対応する職員の柔軟な姿が、本園の強みである。子どもが提案したオリンピックの事を遊びに導入した。
選手の姿をスクリーンに映して応援して楽しむ、選手が着ている服を作りたいという子どもの思いを職員は柔軟に受け止め実現に向けて準備する、など職員による子どもの意志尊重の姿勢を高く評価したい。
子どもと栄養士が一緒に給食メニューを考える「子どもの給食会議」の実施、午睡を選択しない子の遊び場と遊具の保障、等の取り組みに本園の強みが如実に表れており、特に良いと思われる点だ。
タイトル園の活動を保護者に積極的に発信しているが、ホートフォリオ作りなど子どもの育ちを園と保護者が共有できるような取り組みに挑戦している
内容

園は子どもの興味や意欲を大切にしており、それ保護者と共有したいと考えて積極的に園の活動を発信している。例えば「ぐんぐんのすきなもの」では、子どもの「表現」の意味を説明し、保護者からもコメントをもらっている。

また「子ども写真展」も同様で、子どもがカメラを持ち写真を撮り、職員と保護者とが子どもが見ている世界に気づく発見が楽しい。

いずれも保護者にも子どもの息づいている世界を知ってもらい、子どもの成長をお互いに気づきあいたいという保育観の現れでもある。

ここに親と園とで子どもの育ちを喜び楽しみたいという姿勢を感じる。

タイトル本園の前向きな姿勢は多くのチャレンジを生み出しており、職員も生き生きと新しい保育に取り組んでいる
内容

小規模園であるが、経営層の円滑なコミュニケーションから、保育に関する姿勢は非常に前向きである。これが園職員の関係性につながり、職員が目指す保育に進もうという同じベクトルを持った集団として好ましい。
本園のこの雰囲気は、主任や保育リーダーを含め男性保育士が1/3と非常に多いことに起因し、これが園の活性化につながっている。
新しい保育を目指す本園が、さらに理想的な園に近づくためには、現在の職員構成の維持は不可欠である。
本園が目指す保育を提唱する園では、男性職員比率は本園以上で女性職員の質向上にもつながっている。

事業者が特に力を入れている取組み

イトル①「危機管理」をテーマとして本年度の重点的な取り組みにより職員の意識向上が実現した
内容①今年度本園が特に力を入れて取り組んできたことは、子どもの安全性に配慮した支援を実現させるための危機管理業務の見直しだ。危機管理委員会を設置し、月1回委員会を開催してきた。
プール遊び、感染症、虐待防止、園内外の安全、保育の自己評価等研修で取り組んだ。本園の子どもを事故やけがから守ろうとする園長や職員の強い思いを伺うことができる。
クラスごとに分かれての危機管理に関する園内研修を実施したり、個別の外部研修に参加したり、園外のハザードマップ作成により散歩先での危険箇所の職員間共有するなど評価に値する取り組みである。
タイトル②子どもの主体性を育てるために保育活動に様々なアイディアや工夫がある
内容②

本園は子どもの興味に基づく欲求が遊びや表現に結びつくように、応答性の高い活動を展開している。乳児組には、自分が映る鏡シールや、滑車やチェーンやベル等を使って、つまんだり、引っ張ったりできる自作の遊具がある。幼児組には異年齢で関わり合って遊べる各種のコーナーがある。
発達にあった遊びが選べる環境を目指していることがわかる。また子どもの自発性を引き出す活動が大胆で、発想が豊かである。
職員が使う稟議書を子どもが書き、自転車を購入したこともある。行事も子どもがプロデュースできるように段階を追って経験を積み重ねている。

タイトル③保護者に園の保育を事前に告知し、その成果を映像で知らせて理解を得るようにしている
内容③保護者に園が目指している保育の良き理解者となってもらえるように、しっかりと説明し、子どもたちの育ちをビジュアルに見てもらう事で納得し、園への信頼を得ようとしている。
具体的には、年2回実施している懇談会の1回目には、園が目指す子ども達の成長を具体的かつ分かりやすく職員が説明し、2回目は、子ども達の様子を動画で収録したものを編集し、子ども達の成長した姿を、10分程度のビデオにして流している。
これにより、保護者の保育への関心が高まり、園が目指している姿勢や手法についても理解が徐々に得られるようになりつつある。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトル①オープンな保育室の特徴を活かし、異年齢で育ちあう環境を構成している
内容①

園の保育室は、0歳から5歳までオープンな空間が多く、大きい子が楽しそうに遊んでいる様子を小さい子が見たり、反対に小さい子の様子も大きい子が見える環境になっている。
職員は、子ども同士が異年齢で関わることが自然なことと考えている。子どもの環境をクラスの壁で仕切らないことによって、必然的に関わりが生まれ、お互いを意識しあったりする生活になる。
この園のハード面の特徴を活かして、職員は遊びのコーナーや生活の場面をレイアウトしている。
遊びのコーナーは、おうち遊びや製作遊びなどができる場所を棚や可働家具で作っている。

タイトル②園庭の大型遊具のほか近隣の公園を活かし多彩な戸外遊びが体験できる
内容②

戸外で遊ぶ機会も多い。大型遊具が設置してある園庭の他に、近隣には高架下広場や、もぐら公園などの遊ぶ場所がある。高架下広場は広く、自転車乗りや鬼ごっこや野球などができる。
もぐら公園は、プレーパークと呼ばれ、世田谷区と地域住民が協力して運営している。
高いはしごや滑り台、焚火ができる場所などがあり、自分の責任で自由に遊ぶこどをモットーにしている。
本園は住宅地にあるが、地域の社会資源を活かして、戸外での遊びに豊かなバリエーションを与えている。

タイトル③子どもの自主性を尊重し、どこで何をして遊ぶかは子どもが選択して決めている
内容③

子どもが選んだ活動がわかるような週の予定案を掲示している。保護者も子どももこの掲示を見れば週の予定がわかる。

子ども達は、朝のお集まりで今日の予定を保育者と話し合い、その結果がボードに書き込まれると、やりたい遊びや過ごし方を選び、自分の顔写真付きマグネットをボードに貼る。

見学した日は、もぐら公園かコーナー遊びの選択だったが、多くの子がもぐら公園を希望し、コーナー遊びを選んだ仲良し組もいた。

このように遊びや生活の内容を保育者と話し合い、子どもが選択して決める方法が定着している。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①行事は普段の子どもの様子や取り組みを見てもらう機会にしようと模索中である
内容①

園は、行事についても子どもがプロデュースしていってほしいと考えている。2月に行われたお楽しみ会では、子ども達の普段の遊びを保護者に見てもらう趣旨で、各々の子どもが何を見てもらいたいかを考え、発表した。
またお楽しみ会当日までのグループごとの活動や準備の様子は、写真に解説を加えて掲示した。また事前におたよりを配布してその意図を説明した。
行事は、完成したものを見せるという目的ではなく、子どもの主体性を保護者に伝える機会にしようと、その在り方を模索中である。

タイトル②子どもの小さな興味や心の動きが表出しやすいように応答性の高い保育を目指している
内容②

子どもの興味や表現を大切にする活動がある。園内に掲示してある「ぐんぐんのすきなもの」では、表現を楽しみ始めた子ども達にカメラを持たせ、自らの目線で写真を撮り、一言をつけて発表している。
それに対して、保護者からコメントをもらい、自分の考えた事が他の人にどう受けとめられるかを体験させている。
相手の反応を知ることで、自分の表現を考え直す活動になっている。
また子ども達の「なんでひげが生えるの」という疑問から、実際に職員が2週間ひげをのばし見せてみた。
子どものちょっとした発見や興味に敏感に応答している。

タイトル③行事内容の説明を入れた年間行事予定を配布して、保護者の理解と定着を目指している
内容③

園は開設から2年であり、行事についてまだ定着していなかったり、試行錯誤しているものもある。保護者への趣旨の浸透もこれからの部分もある。

そこで月に3~4つある行事について、名称だけでは想像つきにくいものに簡単な説明を添えて、年間行事予定を保護者に配布している。

保護者に理解してもらうための試みである。

今後も、園の目指す行事の在り方に向けて検討を重ね、保護者や地域がどの様に参加したり、連携していけるかを視野に入れながら、現段階での行事の考えを保護者に発信していくことが有効であると思われる。

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①職域を超えた職員チームが栽培や異文化理解など、食育を多彩で豊かにしている
内容①食育は保育士だけではなく、栄養士や調理スタッフからの提案も大切にし、職域を超えたチームで活動している。
「ノー残食デー」は、自分が食べられる量や食事を残す意味を考えている。食の異文化体験として、鉄の箸を使って食べたり、フランス料理を味わったりと、様々な企画が提案され、計画中である。テラスで野菜を栽培し、その日に使う野菜の皮むきを手伝うといったことも日常茶飯事のこと。保護者には、親子クッキング教室を開いている。
人間だけが営む栽培、調理、異文化理解、共食といったテーマを意識した食育活動になっている。
タイトル②主体性を大切にする発達感が「いただきます」と「ごちそうさま」にも反映している
内容②

幼児組の給食は、誰とどの時間に食べるかを自分で考え判断するセミバイキング方式である。一人ひとりが自分で食べられる量を保育者に告げ、量を調節してもらう。

テーブルに6人が揃うと「いただきます」をする。乳児組は発達に合わせて食べ始めの時間や席を変え、楽しく寛いで食事ができる環境にしている。

揃ってからの「いただきます」は、乳児も幼児も共通で、楽しみを皆で待つことを大切にしている。

一方「ごちそうさま」はそれぞれで、次の行動を各自で考えるためという意味がある。食事のマナーにも主体性を大切にしている発達観が現れている。

タイトル③カレーの食べ方で他の国や文化の違いがあることを知り、他者を肯定する力を育てていた
内容③

食事を通じた異文化体験の一つに「世界の食文化を知ろう」という企画がある。たとえばインドの食文化の時は、インドカレーをインドの食べ方を真似て手で食べてみるという体験があった。

子ども達は、難しさを感じたり、最後まで食べきったりと様々だった。その様子を写真や子どもの感想を付けて保護者に掲示していた。

子どもたちは日本以外の国があるということや、国によって習慣の違いがあること、箸やフォークやスプーンを使わない食べ方もあること体験を通じて知った。これは違いを肯定する気持ちを育む異文化教育になっている。

ごあいさつ

 藤森平司先生の新著
  「行事」の本

◆藤森平司先生の新著

保育における「行事」

★毎日の保育から生まれる

 負担にならない行事実践