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「見守る保育」藤森メソッド

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 Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI

      A practical childcare & curriculum guide based
     on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad. 
 

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牛ヶ谷保育園(2016)

年度2016年(平成28年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①谷口 仁宏②中山 利彦③倉掛 秀人
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育園
牛ヶ谷保育園〒306-0233℡0280-98-2783
所在地茨城県古河市西牛谷844-7
園長  菅 聖子

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

自園でやってきたことを、評価していただき職員のモチベーション向上となりました。また、保護者の皆さまからも様々なご意見(良い意見も悪い意見も)をいただけ、行事内容等を見直すきっかけとなりました。
第三者評価受審に係る書類作成は時間も短く大変でしたが、やって本当に良かったと思っています。ありがとうございました。

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

1) 優しい心を育む
2) 豊かな個性を育てる
3) チーム保育(協力し合える保育)
4) 子どもが遊び込める環境づくり
5) 職員も一緒に育つ保育

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

子どもの主体性を大切にしながらも、保護者からのご意見もありがたく受け止めている。(気軽に意見を言ってもらえる様な雰囲気づくり)

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

自分の子を預けたいと思えるような保育園、「本気で子どもを守る」

特に良いと思う点

タイトル子どもにとって必要な経験を創り出すために、体力測定に基づき運動の計画を立てるなど、5部門態勢で根拠のある実践を生み出している。
内容本園は保育環境の計画的な充実のために、すべての職員が5つのテーマに分かれて参画している。この5つは「子どもが環境と関わって経験する事項」が教育の5領域であると関係する。
それぞれどこに焦点を当てるかは、子どもの実態から課題となっていることを取り上げている。例えば転んでも手が出ずにケガをする子どもが増えていることから、体力増進に取り組んでいる。
注目したいのは体力を定期的に測定していること。
そこから運動遊びに何を取り入れるべきかを計画しており、こうした根拠
(エビデンス)に基づく保育実践は貴重であり説得力がある。
タイトル業務標準化を実現するための本園マニュアルは、結果として共感を育む保育実践に連動しており、子ども中心の保育の実現に繋がっている
内容

共感を育む保育を実践するにあたり、職員各自の拠り所となる業務マニュアルが整備されている点を評価したい。本園の業務マニュアルは法人の理念や方針に沿う内容となっており、法人における業務委員会活動を通じて見直しや検討が定期的に実施されていることを重視したい。
そして、この業務改善の方向は、子ども主体、子ども中心の保育に向けられており、この流れは今後とも維持継続されるであろうことが期待される。
また本園の業務標準化の取り組みと実践には、考え方を同じくする他園の研修も欠かせないことを園が認識していることは評価できる。

タイトル研修を通じて職員の育成に取り組み、子どもを見守る関わり方が園全体に浸透してきており、子ども主体の保育の実現に意欲的である
内容

訪問調査では職員の子どもとの距離感が程よく、子どもにとってもちょうどいい場所に先生がいるという安心感が感じられた。
子どもを温かく見守ろうとする姿勢が多くの職員に見られる。全職員が書いているブログを読むと、職員の子どもの姿を捉える視点、育ちを喜ぶ思いや感想などから、子ども主体の保育が浸透してきていることがわかる。
一方で主体的に遊び込めるよう室内には発達にあった遊具が手の届くところに置かれ、生き物への興味が発展するような飼育用具、関連する絵本、張り出された絵や写真など工夫されている。職員のOJTの成果であろう。

事業者が特に力を入れている取組み

タイトル①遊び込める物や空間作りに加え栽培や運動など生活作りから質の向上に取り組んでいる
内容①子どもが主体的に遊び込める物や空間の環境づくりに力を入れ、子どもが選択して遊べるようなゾーニングによって、落ち着いて遊べる乳児の環境から活発に生活できる幼児の環境までを一体的に改善してきている。
さらに子どもの生活と遊びを5つのテーマから深めている。
これによって子どもが経験している質を高めていく取り組みの道筋が見えやすくなり、全職員が保育のプロセスの質を意識した保育に変わりつつある。
子どもが自発的に遊び込めるゾーンをどう作るかという視点と、栽培や運動などどんな生活を展開するかという視点から取り組んでいる。
タイトル②子どもの事故防止や安全対策などさまざまなリスクマネジメントに園は取り組んでいる
内容②発達の各過程における運動機能の向上を促さない保育によって、子どものけがや事故が発生すると園は考えている。
この反省のもとに、身体機能や身体バランス感覚を子どもたち自身が獲得できるハイハイ運動他の十数種類にも及ぶ運動プログラムを園は用意し午前の活動の中に組み入れている。
また、スイミング活動を通じた体幹の育成にも園は力を入れている。園児の事故防止や安全対策などリスクマネジメントの基本に園児自身、危険回避能力を身に着ける、ということを優先している園の考え方と実践があり、世界標準に沿った取り組みとして高く評価できる。
タイトル③法人と連携して、理念の実現に向けて長期計画を立て着実に取り組んでいる
内容③

法人付属の社会福祉研究所が中心となって出版された、「いのちの輝きに寄り添うエンパワメントの科学」では、その中の子どもを取り巻く地域の人々すべてを巻き込んだ、子どもたちを支援する設計図を、本園の園長や職員が担当して作成し、本園自体もこれを目指す保育の実現とリンクさせて実現させようという取り組みを行っている。
これは、当事者主体を推進するものであり、園としての短期的な視点ではなく中長期に渡る子どもたちの主体的成長への計画の一環と評価することができ、この本の中で、子どもと地域との共生を提案するものとなっている。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトル保育目標を反映した保育環境作りを通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されている
内容①

どんな子どもに育って欲しいかという保育目標は「お互いの違いを素直に認めることができる子ども」「自分の思いをきちんと表現できる子ども」「何にでも探究心の持てる子ども」の3本柱で表されている。
そのための保育方針は「豊かな個性・やさしい心を育むために見守ること」となっている。この考え方の背景には、保育理念として「子どもは自らが育つ力を潜在的に強く持ち、それが他者との関わりの中で引き出され育まれる」という人間観、発達観がある。
そこで子どもが思わず自発的に関わりたくなるような魅力的な保育環境作りに取り組んでいる。

タイトル②身近な生き物を飼育したり野菜や果物を栽培するなど、探究心を育む環境を工夫している
内容②

豊かな保育環境作りのために、全職員が5つの部門を受け持って保育目標の実現のために力を合わせている。

その部門は生き物(栽培)、運動(体力)、保健、環境、食育の5つで、保育所保育指針の教育の5領域と密接な関係を持つ。例えば園のある地域は自然が豊かで、ザリガニ、亀、昆虫などを飼育したり観察したりできる。

食育畑では野菜を育て、その生育の過程を写真に撮り、廊下などに模造紙で「芽が出たよ」などと知らせている。

こうした生活環境づくりが、子どもの興味や好奇心を刺激し、制作など多様な遊びへ発展しながら、探究心を育んでいる。

タイトル③怪我防止と身体能力向上のため、遊びと連動したいろいろな運動を積極的に実施している
内容③

専任講師による体操教室やスイミング教室以外にも生活や遊びの中にいろいろな運動を取り入れている。
乳児はハイハイ運動、幼児は雑巾掛けと運動遊びで1日が始まる。運動遊びはお尻歩きやジャンプしてタッチなど子どもにとって魅力的。
マットと跳び箱などを用いたサーキット運動や園庭の鉄棒、登り棒、うんてい、八角ジムなどもよく活用する。
また走力、瞬発力(立ち幅跳び)、投力(ボール投げ)などを測定し、その結果から必要な運動を保育に取り入れている。
例えば投力ならボールを投げるように振って遊ぶ紙鉄砲などを流行らせるといった具合だ。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①子どもたちが目的に向かって協力して成し遂げ、喜びを味わえるような行事がある
内容①

行事は「入園の案内」にも主なものが紹介され、保護者へも年度の始めに予定表が配布されている。
誕生会、お泊り保育、運動会、発表会など、ぞれぞれの行事が目的と趣旨を持つが、保育園は子どもたちも自分の目的を持ち、それに向かって協力して成し遂げ、喜びを味わえるようにしたいと考えている。
例えば5月の運動会には年長のさくら組が鼓笛の発表を行うが、楽器選びは年中のたんぽぽ組の2月ごろから始めている。幼児は異年齢で生活しているので、上のクラスの練習風景を近くで見ることができ、自然と興味が湧き、練習の意欲に繋がっている。

タイトル②行事までの準備が新鮮でダイナミックな活動に変わるなど意欲を引き出す工夫がある
内容②

大切にしているのは行事が日常の生活や遊びと切り離されないようにすること。行事は普段の保育の延長線上にあり、子ども自身が進んで取り組みたいと思うような配慮や工夫が生活の中にある。
例えば11月の発表会で使う大道具を子どもたちも作る。普段の製作よりも大きな紙や大きな筆、たくさんの絵の具を使うので、「目を輝かせてダイナミックに楽しんでいる」(ブログ)。
また、いつものお集まりの時、先生が名を呼ばずに、自分で名前と好きな食べ物を発表するといった機会を増やすなど、人前で話しても恥ずかしくならないように自信を持たせている。

タイトル③地域の方との交流も多く、子どもたちは職員以外の人と触れあう機会に恵まれている
内容③

本園は異年齢児保育なので、同学年だけの狭い人間関係ではなく、子ども同士の幅広い経験ができている。
さらに地域の方との交流や、小中高校生ボランティアや、養成校からの保育体験なども以前より増えてきており、子どもが職員以外の人と交流できる機会に恵まれている。地域交流としては、例年4歳児の老人ホームへの慰問や5歳児の祖父母交流会、希望する保護者の誕生会への招待などがある。
祖父母交流会では、床に大きな手作りの囲碁シートを敷き、白黒の紙皿を置いて楽しんだ。今年度は新たに菊を育て、菊祭りへの出品を計画している。

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①子どもたちは発達にあった雰囲気の中で落ち着いて工夫された食事を楽しんでいる
内容①

食事の雰囲気は子どもの年齢にあっている。0〜1歳児は静かで落ち着いた雰囲気、2歳児はみんなと一緒に楽しい雰囲気、そして幼児は好きな場所を選ぶことから、その日らしい雰囲気を作り上げる。
子どもたちはたっぷり運動しているので食の進む子が多いという。
メニューは和食中心で味は食材を生かすため、薄味で調味料は少なめ、出汁は贅沢に使う。
月に一回、郷土料理(ナスの炭焼き、かんぴょうの胡麻酢和え、そぼろ納豆など)があり、茨城県や日本のことを知るきっかけにしている。
毎日当番がお米を研ぐ。いい香りがして、お腹のすく生活がある。

タイトル②稲作や野菜作り、きな粉作りなど日本の食文化を通して食への関心を高めている
内容②

田植えからしめ縄づくり、食育畑での土作りから夏冬の野菜栽培、日本の伝統的な調理体験。
こんな多彩な活動が子どもたちの食への関心を高めている。
稲は近くで観察しやすいように、近所の田植えとは別に、バケツでも育てている。苗植え、稲刈り、脱穀、籾摺り、おにぎり体験、しめ縄づくりなど一年を通じて「稲作文化」に親しんでいる。
米は日本人の主食であり、藁は草履やむしろなど生活必需品の素材だった。
また大豆を種から育てて「きな粉」にしたり、秋には「干し柿」が吊るされたりと、子どもとの生活が日本の食文化の再発見ともなっている。

タイトル③保護者への試食や産地表示、アレルギー食での誤食防止など、みんなで食を支えている
内容③

保育園の給食や食育活動に関する保護者への情報提供も行き届いている。毎日メニューが異なる月別の献立表は、前月末までに配布するが、その日の料理は写真で展示し、併せて食材の産地も表示している。
昼食は誕生日の参観日に保護者が試食できる。
除去食やアレルギー食は、献立表で保護者確認を経て提供しており、誤食を防ぐために調理、配膳、食事の各段階でチェックする態勢も整えている。
調理室の配膳棚はガラス戸なので、厨房の様子が見える。子どもたちは「給食先生」とも仲がよく楽しい会話が弾んでいる。
家庭と職員が連携した食育となっている。

ごあいさつ

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