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「見守る保育」藤森メソッド

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 Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI

      A practical childcare & curriculum guide based
     on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad. 
 

保育環境研究所ギビングツリー(GT)
                     
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光明第六保育園(2016)

年度2016年(平成28年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①谷口 仁宏②倉掛 秀人③伊藤 賢
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育園
光明第六保育園〒190-0152℡042-596-1303
所在地東京都あきる野市留原50
園長  森 恵

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

評価を受けるに当たり、自園での取り組みについて改めて見直す機会となりました。
細かい改善部分についても分かりやすく説明して頂き、とても参考になりました。
子ども達が主体的に活動できる環境作りや職員の共通理解を今後もしっかり行い、子ども達の育ちを見守っていき、自園の強みを高めていきたいと考えています。
職員と共により「見守り保育」を理解し、子ども一人ひとりに寄り添っていきたいと思います。

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

○地域に根差した保育園(地域の大きな家構造) 地域の郷土芸能や伝統遊びを通して、近隣高齢者施設、近隣住民との触れ合いの中で感謝や思いやりの心を育てる。いつでも地域の方が保育園の子ども達と過ごせるような環境作りを行い、地域に根差した保育園を目指す。
○一人ひとりを大切にした保育(発達に合わせた保育) 一人ひとりの発達を理解し、個々に合わせた保育環境を整えていく。気になる子や障害児支援の強化も図り、職員の共通理解、認識を高めていく。カンファレンスをしっかり行い個々の対応を行う。人権・人格を尊重。
○生きる力の基礎育成
○保育の質の自己評価

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

○見守る保育を理解し、園児一人ひとりを大切にした保育
(個々の性格や成長の段階を把握し、個々にあった保育、言葉がけがを心がける)

○保育者主導の保育にならないよう、自分の意志で決定し、達成感や満足感が得られる様な保育転換、子どもがやりたいことを引出し、挑戦する力が得られるような保育環境を構築できるように、保育感の見直しをする。 大自然で保育できる環境を感謝し、子ども達がこの環境で成長していくことを大切にする気持ちを職員全体で持ち、保育を引き出していく。
(職員間の連携)

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

○職員間の連携 職員全員で園児の支援について共通認識し、日々の連携を大切にする。子ども一人ひとりの成長を見極め、発達の連続性を意識した保育を園全体で行う。また子どもが保育園での生活を楽しくまた安全に過ごせる環境を考え、保育の質を高めていく。法人研修や外部研修など積極的に参加し、保育技術を高めて行けるように職員一人ひとりが意識していく。

〇保護者対応能力 日頃からの保護者対応の充実を含め、コミュニケーションをしっかり行う。信頼関係を作ることよって、保護者が相談しやすい環境を作る。子どもの育ちを保護者と共有し、見守る体制を園全体で実施する。

特に良いと思う点

タイトル子どもが自分らしく過ごせる環境を整え、職員全員で子どもを温かく見守っており、人間関係がよく見える小規模な園の特徴を活かしている
内容

定員60名という規模の良さを感じる園である。
子どもが自分らしく寛いで過ごしている雰囲気が良い。職員も子どもの姿が見えやすく、子ども同士の関わりにも余裕がある。
異年齢の関わりの中で、園が目指す保育がよくわかる。子どもの自発的な様子を見守る職員の対応もおおらかで、子どもが職員に信頼を寄せていることがわかる。
乳児から幼児まで遊びと食事と睡眠・休息の場所が分かれており、様々な欲求が満たされて情緒が安定しており、養護的な働きの質が高い。
子どもが自ら働きかけて経験する遊びも選択でき、自己決定が認めらている。

タイトル四季折々の自然を子どもに身近なものにし、バランスや体幹が育つ園庭が充実し、戸外活動が子どもの発達に良い環境になっている。
内容

園の周りは自然が豊かで、川遊び、登山、生き物との出会いなど、子どもたちにとって楽しい体験が盛りだくさんである。それを地域の方と一緒に活かしている。
また生き物の飼育や近所での畑での野菜の栽培などど、自然の命や恵みを園生活に取り入れることで、子どもの経験が豊かになっている。
一方、園庭の遊具も幼児期の発達に必要な経験ができるものが揃った。子どもがちがアスレチックやその周辺で鬼ごっこを楽しんでいたが、この園庭で遊び込むと、身体のバランスや体幹がよく育つだろう。
また戸外と室内の活動のバランスがとても良い。

タイトル地域の祭りに参加するなど社会貢献としての園運営に生かされている
内容

7月から9月までは地域のお祭り活動に園として積極的に参加する期間で、お囃子を演奏したり、地域のオリジナルである踊りを披露することで、園が地域の大切な施設としての役割を果たし、地域にも存在が認知されている。
8月の「留原祭り」では、4~5歳児クラスの園児たちが全員参加し、地元のお囃子保存会の人たちや老人クラブと一緒になった活動を行っている。
9月の「五日市祭り」でも、駅前で同じように披露しているが、子どもたちの経験は、その後にもお祭り参加を継続する最初であり、保存会にとっても地域の大切な後継者育成となっている。

事業者が特に力を入れている取組み

タイトル①異年齢児保育や障害児保育など一人ひとりを尊重した保育が充実している
内容①子ども一人ひとりを大切にする考えが、経営理念や運営方針に明確にされているが、実際に子どもたちがやりたい遊びに没頭し子ども同士が助け合う姿が見られる。
そうした子どもの自発的な姿が見られるのは、遊びも食事も睡眠休憩も、自分で「選択」できるような環境が用意されているからだろう。
発達にあった遊具が用意され、毎日の生活が室内遊びと戸外遊びのバランスが取れている。また特別な配慮が必要な子どもには、あきる野市の巡回相談や法人の臨床心理士によるアドバイスも受けられ、きめ細かな個人別指導計画を作成して保育に当たっている。
タイトル②多くのボランティアが園の活動に協力し、園児と地域の方との世代間交流が盛んである
内容②廊下にボランティアの写真が貼られている。数えてみると29人。「ここに紹介できていない方もいる」と、このボードに収まらないほど多い。
小・中・高校生18人のほとんどが卒園児で、楽しそうに子どもと関わっている。畑仕事などを手伝ってくれる方もいる。
年中年長児は、毎年「五日市祭り」という地域のお祭りに参加するが、その時披露する「お囃子」を指導してくれる方も6人。
こうして地域文化を担う後継者が育っていく。
園内には寺子屋と名付けられた世代間交流の部屋もある。幼児と高齢者が地域で交流できることは貴重である。
タイトル③保護者は「保育参加」によって自分の子どもの園生活の様子をよく知ることができている
内容③

子どもは家庭と園とが協力して支え合う中で育つ。保護者にとって子どもがどのように園生活を過ごしているか気になるところ。
そこで本園は、保護者が子どもと一緒に過ごす「保育参加」を実施、ほとんどの保護者が体験している。
自分の子どものことがよくわかり、家庭で見せる姿との違いやその意味、あるいは友達との関わりなど、園でしか体験できないことなどを知ることができているという。
また、職員も保護者との距離も近くなり、これまで伝えたくても難しかったことが、実際に同じ場面を見て語り合うことができ、手応えを感じている。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトルコーナ保育や異年齢児保育によって個に応じた保育と同時に、関わりが豊かになっている
内容①

コーナー保育や異年齢児保育によって、幼児の遊びが豊かになっている。お絵描きやカルタ遊びの場面を見ると、学年の違う子ども達が一緒に遊んでおり、年上の子どもがやり方を実際に見せて教えていた。
学年別の部屋で過ごすよりも、その子の発達にあった遊びを選べるので、一人ひとりを大切にした保育になっている。
また子ども同士の関わりも、発達の差があるので、年長の子にとっては思いやりの心や、真似される立場になることから自立心も育成される。
また年少の子にとっては、憧れの気持ちや真似してやってみようという意欲が育っている。

タイトル②大型アスレチックを中心に、幼児期に必要なバランスや体幹を育てる園庭になっている
内容②

園庭の遊具は、幼児期に必要なバランスや体幹を育てるものが充実している。3階建の大型のアスレック遊具は、すべり台、揺れる縄橋、ボルダリング、斜面の綱登り、円筒形の縄梯子、登り棒、ロープ登り、飛び降りマットなどが一体化されており、様々な運動ができる。
大きな土管状の筒が置いてあったり、水遊び場の周りは丸太のベンチで囲われ、その上に座ったり歩いたりできる。あん馬状の高めのベンチは、最近の児童に経験の少ない、跨って前に進む「いざる」動きもできる。これらの遊具の間は駆けまわることができ、回遊性も確保されている。

タイトル③豊かな自然に恵まれ、散歩や観察コーナーなど生き物を身近に感じるように工夫している
内容③

本園のある地域は、山や川に囲まれており、四季折々の自然を身近に感じることができる。散歩の途中で季節の草花を見たり摘んだり、鳥や虫や小動物を見つけて楽しんでいる。
また玄関や廊下も、子どもにとっての保育環境となるように、メダカを飼っている水槽や、どんぐりから芽や根が出る様子を観察できるコーナー、生き物についての図鑑や絵本が置かれた図書コーナーなどが設けられている。
子どもの作品を綴ったファイルには、芋虫や紫陽花、トンボなどが描かれており、子どもたちが季節の移り変わりを五感で感じていることがわかる。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①行事は保護者に発達を伝えたり、普段できない経験や日本文化の継承になっている
内容①

行事は法人共通で、年間を通して様々なものがある。
保護者に子どもの発達を見てもらうものとしては、運動会やおゆうぎ会、作品展などがある。
子どもが普段できない体験となるのは、デイキャンプや芋掘り、高尾山登山、広徳寺へ遠足など。日本の伝統行事として、花まつりや七夕、七五三、節分、ひな祭りなど数多い。
また親子で楽しむ親子遠足や夏まつりなどもある。その他、毎月祝う誕生会は、親の愛情に気づき家族に感謝する機会にもなっている。
多くの行事があるが、それぞれの趣旨を大切に、限られた数の職員で、積極的に取り組んでいる。

タイトル②子どもの興味や意欲を大切にした運動会や発表会は、その子らしさが表現されている
内容②

子どもが発表する行事で大切にしていることは、普段の保育の延長と位置付けていること。ことさら「よくできるように」と練習をさせたりはしない。
あくまでも子どもたちの興味あるものに重点を置き、子どもの意見を多く取り入れて、自ら進んで取り組む意欲を大切にしている。
とくに運動会や発表会などは、目的に向かって協力して達成する良い経験になっている。また、おゆうぎ会は異年齢で発表したことで、その子の年齢らしい表現に多くの親が感動したという。
表現技術ので出来栄えよりも、一人ひとりの個性を発見できることに、魅力を感じている。

タイトル③保護者や地域のボランティアとの協力態勢が行事の手伝いや地域祭りに活かされている
内容③

本園は保護者や地域との関係が良く、日々の保育に限らず園の行事や地域のお祭りでも、その協力態勢が活かされている。
保護者は当たり前のように運動会やお餅つきなどを手伝っている。
職員はそれに感謝し「お父さんと遊ぼう会」という催し物を今年から開始、公園で親子遊びを楽しんだ。
一方、地域の高齢者との世代間交流(すみれ会)も活発で、年長児が和室でお茶を出したり、散歩中にボランティアのご自宅に立ち寄って飼い猫と触れ合ったりしている。
また4〜5歳の子どもたちは、五日市祭りに参加するが、お囃子を地域の方に指導してもらっている。

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①子どもと職員が一緒にテーブルを囲み、専用スペースで落ち着いて食事を楽しんでいる
内容①

乳児は部屋の一部が食事スペースとなるよう専用のテーブルが用意され、落ち着いた雰囲気の中で職員も一緒に食べている。
幼児は専用のランチルームがあり、年少から年長の6人が一つのテーブルを囲んで食事をしている。
幼児の配膳はセミバイキング方式で、自分で食べきれる量を伝えて、よそってもらう。
それによって苦手なものも食べられるという自信になり、食への意欲を高めている。
アレルギーなどで除去や代替食が必要な場合は、献立表で保護者に確認してもらい、誤食がないように、調理・配膳・食事の3段階で配慮している。

タイトル②メニューは喫食状態を見て味を変えたり、他県や他の国の料理なども味わうことができる
内容②

メニューは月に2回同じ料理で、最初の喫食状態によって味付けを変えることができる。旬の食材を使い、和食中心の食べやすいものが多い。
また、ふだん食べたことのない他県の郷土料理や世界の料理なども加えて、他の県や国のことに興味を持つきっかけを作っている。
他県の郷土料理は、北海道(帯広)の豚丼、愛媛県の醤油飯、神奈川県しらす丼、三重県の青さ汁など、模造紙に写真入りで掲示されている。
年長児が毎日、食事前に献立を放送で説明している。
保護者には毎月の献立表を配布、廊下に実物を展示して、お迎えの時に見てもらっている。

タイトル③野菜栽培などの食育活動を通して生命や食べ物を大切にできる子どもに育んでいる
内容③

食育活動は、地域の自然環境や地元の協力を活用したものになっている。園の近くの畑で野菜を育て、収穫した野菜を調理保育で使っている。
また年長児はビジターセンターの方の指導によって、稲作や飯盒炊飯などを体験している。和の保育は、自然や生命や恵みといったことを大切にしている。乳児が土や野菜に触れたり、幼児が稲の成長に探究心を持つようにすることなど、こうした食育活動を通して「食材には全て命がある」ことや、「他の生命により活かされている」ことに気づいたり感じたりできるようにしている。食育が和の保育にもなっている。

ごあいさつ

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