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「見守る保育」藤森メソッド

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 Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI

      A practical childcare & curriculum guide based
     on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad. 
 

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岡田保育園(2017)

年度2017年(平成29年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①倉掛 秀人②中山 利彦③松尾 肇浩④谷口 仁宏
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育所
岡田保育園〒243-0021℡046-228-6480
所在地神奈川県厚木市岡田1-7-8
園 長 藤田 理恵

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

1) 法人の経営理念、保育理念を理解できるように内部研修を実施する
2) 地域に存在する法人、施設であることを意識し、地域と共生し、貢献することを考える
3) 法人の役員、職員が一丸となって、共に成長することを目指す
4) 子どもの最善の利益を守ると共に、保護者、地域のために法人の永続を考える
5) 各職員の個性、特性を大切にしつつ、職域ごとの育成に繋げていく

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

福祉サービスの質の向上を図るため、職員一人一人が主体的に専門性を高める。また困難があっても自身の努力により成長できたことに喜びを感じられる。その成長により人材育成に繋げていく。

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

年齢、業務経験、職種の違いを認め合い、共に成長することを意識する。それぞれの違いを受け入れ、職員は自分だけの成長を望むのではなく、常にチームの成長を考える。

特に良いと思う点

タイトル子どもの最善の利益・子ども優先の保育という園の保育理念を、子どもたち自身が楽しめる平明な保育計画にあてはめ、着実に実践している
内容年長児は年長になると皆で話し合い、卒園までにやりたいことを決めるという。実際、今年の年長児からは「ロマンスカーに乗り博物館へ」「アイスを3回食べに行く」などの案が出ていた。保育者はその声を汲み方法や準備を子どもたちと決めていく。また給食では、年長児が好きな主菜とおやつを一つずつあげ、3か月をかけて全員の希望に応え、〇〇君の好きなメニューとして紹介していた。子ども自身の保育への参画、その受容と実現という難しいテーマを、親しみやすい計画で実践している。ここではまさに、子どもが人として尊ばれているのである
タイトル地域福祉の増進のために、一時預かり保育やセンター事業、生活困難者への支援など認可保育所ができる最大限の貢献が実践されている
内容経営理念の根幹に地域福祉への貢献がある。園児だけではなく、地域住民との信頼構築を図りながら、一時預かり保育や地域育児センター事業、生活困難者への支援事業、災害時の備えなど、先駆的で公益的な地域支援を展開している。地域育児センターの事業だけでも園庭やプール開放、中高生の職場体験、高齢者福祉施設への訪問、地域の子育てサロンへの保育士派遣、認可外保育園との交流、給食試食会、親子クッキング、マタニティ向け育児相談や講演会。これに加えて生活が困難な家庭のために家事・育児支援も実施している。賞賛に値する実践だろう。
タイトル経営の柱に人づくりを据え、個人と組織の両面から力を伸ばす仕組みが機能し、チームワークの良い働きやすい職場になっている
内容中長期計画に「人材育成」を位置付け、人材の確保、育成、定着に尽力している。キャリアパスに基づく個人別育成計画が機能しており、新任職員を育成するチューター制度なども持っている。また組織力の向上を意識した「人づくり」の工夫が随所にある。例えば職員のリーダー層の自己評価の項目には「保育の質の向上の取り組みに組織的に取り組んでいるか」「評価結果に基づき取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施しているか」「総合的な人事管理がなされいてるか」とある。人材育成を軸にした経営は働きやすい職場づくりにもなっている。

事業者が特に力を入れている取組み

イトル①生活を作り出す主体者としての子どもの意思や人権を大切にした保育になっている
内容①保育理念にもあるように「すべての子どもの最善の利益を保障する保育」を目指している。例えば乳児のおむつ交換から幼児のおもらしの処理まで、プライバシーに配慮したり、年長児によるリクエストメニューがあることなど、普段の保育や行事でも、できるだけ「子どもの意思」を尊重している。さらに今年度から、3歳以上児には、月に1回「心の日」という時間を設けている。自分の気持ちに気づいたり、他者と気持ちを通わせるなど、子どもとともに考えていく保育を実践している。全体的に、子ども自らが生活を作り出す主体者として尊重されている。
タイトル②自らの言葉で発信し続けることで、保護者の信頼を高めながら園の保育を厚くしている
内容②ホームページでは、意欲と思いやり、生きる力といった園の理念に沿った構成の下、保育の様子が丁寧に綴られている。行事紹介においても、概要を伝えるというより、そもそもの想いや実現に至るまでのプロセスを大切にしているという。ここで発信されているのは、情報というよりむしろ、この園の保育や子どもの姿そのものである。こうした、日々の小さな出来事を自らの理念に照らして語るという高度な作業が現場の保育者によって自由に展開されていることは注目に値する。発信することが振り返りになり、保育者の体幹を強くし、園の保育を厚くしている。
タイトル③県の社協が進めるライフサポート事業に協力し、地域の生活困難者を支援している
内容③平成25年から5年目を数えている生活困難者支援事業「かながわライフサポート事業」は、地域の福祉のために保育所が貢献できる事業としては、「先駆性」や「開拓性」を発揮した事例といえる。相談に関わる職員を育成することも必要で、それにはコミュニティソーシャルワーカー(CSW)として専門的なスキルが必須である。生活困難者への支援は神奈川県の社会福祉協議会が基金で賄う。その出資金を県内の社会福祉法人が会費として支出する仕組み。買い物や支払いに同行したり、光熱水費が足りないと援助したりしている。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトル①子どもが主体的に遊べるコーナーがどのクラスにもあり、自発的な遊びが展開されている
内容①子どもが自主的に関わり、選択して遊べる環境がどのクラスにもある。静かに座って遊ぶ場所、ダイナミックに遊ぶ場所などに分かれており、それぞれの遊びが保障されている。また続けて遊べるように、子どもが作ったり観察したりしている遊びを一旦中断しても、また後で再開できるように、制作物などをとっておけるスペースもある。また科学的な実験ができるような物もある。とくに幼児クラスの科学コーナーは充実しており、科学が好きな子にとって色々な実験が楽しめるように、担任がどうしたらもっと面白くなるかを考えながら教材を工夫している。
タイトル②日常の遊びも行事も子どもたちが意思決定に参画することで非認知的な力を育てている
内容②子どもたちは日常の遊びについて意見を出し合って決める事が多い。園の大きな行事を作り上げる時も、主に年長の子ども達が参画し、意見を出している。保育者が内容を決め、それに従わせる中では育たない意欲や継続力、耐性など非認知的な力が、子ども同士の話し合いの中で育っていく。また、自分たちで決めたことにより、責任をもって守ったり、やり遂げたりすることができるようになっていく。自己決定を重ねて育った子ども達は、そうした力が育っていく可能性が高い。実際のところ、遊びの様子を見ていても、友達同士で助け合う姿が多くみられる。
タイトル③戸外遊びで自然とふれあい、公共の乗り物が社会のルールを学ぶ機会にもなっている
内容③園内だけではなく、戸外遊びや地域の公園も保育の場として活用している。花壇のお世話や毎日の散歩などによって、園生活の中で季節の変化を感じ取れるようになっている。また園で借りている畑に行くときは、できるだけ公共機関を使うようにしている。それによって公共のルールを学んだり、地域の方との交流も生じたりしている。たとえば公共バスを使うことで、車いすの方や障がいを持った方と出会い、心身に不自由がある方への差別意識を持たないという、よい経験になっている。園外の自然や人との出会いが、子どもたちの生活を豊かにしている。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①子どもの「やりたいこと」から生活や遊びを作り出していく過程を大切にしている
内容①年長になると4月に「やりたいことリスト」を作成し、実践している。やりたい事の内容は「ロマンスカーに乗りたい」「アイスを3回食べたい」など、今年度も9つのやりたい事が決まった。年長児はやりたいことを実現させるために、相談しながら意欲的に取り組んでいる。時には、意見がぶつかり葛藤を感じることもあるが、気持ちを立て直したり折り合いをつけたりと、社会性が育つ機会にもなっている。今年度で5年目になるが、今までの年長児が楽しそうにしている姿を他のクラスの子も見ているので、年長になることを楽しみにさせる活動となっている。
タイトル②行事も子どもの選択する場面を作り、保護者にもその選択する姿を見てもらっている
内容②子どもはやりたいことを選ぶと、意欲的になる。選んだ内容は発達に合っていることが多い。その方法を行事のいろいろなところに取り入れている。たとえば運動会は、同学年の子が全て同じレベルの同じ種目をやるのではなく、発達別に複数の種目を用意し、自分でやりたい方を選択できるようにしている。子どもはそれぞれ自分の能力と、勇気や挑戦心と折り合いをつけて選んでいる。こうした様々な葛藤の姿は日常ではよく見られるが、行事でも保護者に見てもらうことで、子どもの身体面の成長だけではなく、内面の育ちも伝えようとしている。
タイトル③園への信頼が厚く、多くの保護者が「保育サポータ-」として行事づくりを手伝っている
内容③保護者も行事づくりへの協力を惜しまない。園は行事の準備の手伝いなど「保育サポーター」として呼びかけ、「運動会」「夏祭り」「12月のつどい」「遠足」などで協力してもらっている。協力の申し出は多く、たとえば「遠足」は、依頼した人数よりも多い応募があり、数を調整しているほどだ。行事のお手伝いへの申し出が多いのは、園としても助かるが、それよりも園の方針を理解し、共感していることが嬉しい。そうなっているのは、日々の保育を通して、園と保護者との間に信頼関係が築きあげられているからだろう。それがなんとも素敵な関係である。

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①いろいろな食育活動に取り組み、食への意欲が旺盛な子どもたちに育っている
内容①この園は食育が盛んで、子どもクッキングや野菜の栽培、子どもによる食材の買い出しなど、幅広い食育活動を実践している。基本は毎日の食にある。献立を立てる栄養士は、子ども達の食べている様子を実際に見て回り、子ども達に直接感想や意見を聞くようにしている。そうした積み重ねから、子ども達は給食が大好きでよく食べている。子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるように、ダイニングの雰囲気も良い。また食物アレルギーの子には、複数のチェックで誤食を防ぎ、宗教的理由から食べることができない食材にも対応している。
タイトル②世界や日本各地の料理や、園児名入りのリクエストメニューで食への関心を高めている
内容②食への関心を深める工夫もユニークなものが多い。世界各国の料理を提供したり、日本各地の郷土料理もレシピ化している。また子どもにメニューや食材に興味を持たせる次のような方法も面白い。リクエストメニューの献立表に誰のリクエストか子どもの名前を入れているのだ。そうすることで、いつも一緒に過ごしている友達の「○○くんのだ」と、その献立に関心が高まるという。年長になると自分の好きなメニューをリクエストでき、月に4、5人の希望が叶えられる。子ども同士の関係力を食育に生かした楽しいアイデアといえよう。
タイトル③自分にとっての食事の適量がわかるような配膳方式により、食の意欲を育てている
内容③配膳は自分の適量をよそってもらうセミ・バイキング方式。0〜1歳児は、食べ物の食感で好き嫌いを示すことがある。そこで他のものは残していても「おかわり」の意思表示をしたら、そのおかわりを受けるようにしている。2歳児は「いっぱい」「ちょっと」の比較ができるようになってくるので、食事やおやつで、「いっぱい」「ちょっと」の意思表示をさせている。その際、子どもが「いっぱい」「ちょっと」をどう理解しているか把握するために、子どもにその量と思う場所に丸いシールを貼らせたりして、視覚的に数や量を捉える援助もしている。

ごあいさつ

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