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「見守る保育」藤森メソッド

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 Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI

      A practical childcare & curriculum guide based
     on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad. 
 

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用賀なのはな保育園(2017)

 年度2017年(平成29年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①倉掛 秀人②林 昭宏③松尾 肇浩④谷口 仁宏
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育所
さくらの木保育園〒158-0097℡03-5707-4700
所在地東京都世田谷区用賀1-2-2
園長坂巻 富久子

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

用賀なのはな保育園の理念
1)法人理念「共に育て、共に育ちあい、地域との共生を図る」を基に「共に育つ」を
 大事にすること。
2)保育運営の基本は「人」の成長であり、職員の成長が保育の向上、保護者は子育てを
 通じて成長すること。
3)区の保育行政や地域に役に立つ保育園、子育てが楽しいことにしていくお手伝いを
 する保育園であること。
4)子どもの今をより良く生きるために、そして子どもの将来をもイメージしていく
 保育園であること。
5)自分で考える力を持ち、自分で行動し、ことによっては我慢できる、子どもに育てる
 「子ども主体の保育」を展開すること。

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

職員が一人の人間として自分を大事にでき、自主自立できることを基本としたい。また、職員同士が個性を認め合いながら保育所職員として子どもや保護者、地域の人、仲間に気持ちを寄せられる職員であってほしい。そして、多様な人との関わり合いが求められる仕事内容であるため、広い心で人と関われる人であってほしい。

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

子どもの命を守ることを一番に考えて行動できる職員であってほしい。保育園で成長する0歳~6歳の期間は、子どもたちの人格形成に大きな影響を及ぼすとても大事な仕事であることをしっかり認識し、誠実な心で子ども、保護者と関わりながら職員も人間として成長し続けてほしい。生きがいと誇りを持ち仕事に取り組んでほしい。

特に良いと思う点

タイトル子どものありのままを受け入れる豊かな保育環境が、子どもたちの生活リズムを調整しており、自由で笑顔溢れる柔軟な応答を可能にしている
内容子どもたちは一人ひとりの異なる生活リズムや興味・関心を尊重され情緒も安定し、豊かな保育環境の中で生き生きと過ごしている。保育室は0~1歳、2歳、3~5歳の3つの発達ステージになっており、それぞれ遊びのコーナー、個人差に配慮した食事スペース、睡眠のための空間を整えることで自発的な活動、生活リズム、遊びの選択性や継続性などが保障されている。室内遊びと戸外活動のバランスもよく、パティオ(屋外デッキ広場)などが、自由で楽しく変化に富んだ生活と遊びを促している。子どもの主体的な生活を職員は柔軟に応答的に見守っている。
タイトル保育者は発達を見通して作成した計画などに基づき、子ども一人ひとりの心身の状態や発達に合わせて調整しながら育ちを保障している
内容園は子どもの発達を見通した長期的な年間保育計画・月間指導計画と、短期的で具体的な生活や遊びに即した週間指導計画、日の指導計画を作成している。その中で保育者は一人ひとりの発達状況や課題などを抽出し、新たに書き入れながら現状に合わせた計画へと改善が繰り返されている。また発達に沿った記録を付け、次への課題を見通して保育計画を作成していくために、保育ソフトを活用している。それにより子ども一人ひとりの発達に合わせた具体的な支援や計画が明確となり、子どもの現状に沿った実践的で有用な計画となっている。
タイトル理念ブックが職員と保護者にとって保育の道標となるなど、目的に応じた各種の媒体が保育理解を深める優れた保育の可視化となっている。
内容保育の内容をまとめた冊子「ポリシーブック」は、保育の現状と方向性を明確に解説しており、職員と保護者にとって「共に育てる」道標であり、園と保護者を結びつける子育ての重要なバイブルにもなっている。この冊子は数年前、職員用と保護者用の2種類が用意されたが、現在も職員にとっては立ち返る拠り所であり、保護者にとっては園のことをよく理解する手引きになっている。園はこの冊子が象徴するように、目的ごとにパンフレットやハンドブック、年度毎の「私たちの保育」など標準化した媒体を用意しており、保育の可視化が優れている。

事業者が特に力を入れている取組み

タイトル①グループ討議を意識して増やし職員の理念理解とコミュニケーション能力を伸ばしている
内容①本園は月1回の職員会議の中でグループで討議する機会を意図的に増やしてきた。それによって職員は、保育理念や基本的方針について理解を深めると同時に、説明能力やコミュニケーション能力も高まっている。本園はこれまで保育理念を体系化し、それを冊子「ポリシーブック」(職員用と保護者用)にまとめるなど、職員や保護者の理解が深まるような取り組みに力を入れてきた。さらに経営層は、職員一人ひとりが理念を本当に自分のものとし、自分の言葉で他人に説明できるようになるため、エピソードで保育を伝え合う園内研修に力を入れている。
タイトル②職員のやる気が向上するような働きやすい職場環境づくりに取り組んでいる
内容②本園は平成28年9月に「人を大切にする企業」として経営労務診断適合企業に登録された。経営層は働きやすい職場環境を作ることは、職員のやる気向上のために必要であり、子どもの成長発達を支えることにつながると考えている。有給休暇の取得率も高く、育児休業から復帰しても継続して働くことができる。また産業医が2ヶ月に1回、希望する職員の相談に乗ったりストレスチェックによるメンタルケアの仕組みも取り入れいている。こうした労務環境をベースに、何でも語り合い、伝え合える人間関係になるような職場の風土づくりに気を配っている。
タイトル③園と保護者が子どもを「共に育て、育ち合う」関係となるために力を注いでいる
内容③園は子どもの姿や成長をどのように捉えているのかを、普段から保護者に伝えることを大切にするようにしてきた。お迎えの時にその日のことを伝えたり面談で話し合ったり、保護者と子どもが理解を共有することが「共に育てる」ための前提になる。そのためには子どもをよく観察して、子どもの心の動きをつぶさに捉え、適切に理解し言葉で表すことを大切にしている。これらに地道に取り組むことは、保護者との信頼関係を強固なものにしていく。卒園した子どもにとって、いつでも帰ってこられる心の故郷となることを職員は願っている。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトル①遊びや活動は子どもの自発的な選択に任せ、熱中して継続する活動を大切にしている。
内容①保育者は子どもの興味、関心に応じた遊びや活動が多様に展開するような保育を心掛けている。例えば運動会の踊りは数種類準備され、子どもが選択して練習する。その際、同じ踊りを続けたい子どもや別の踊りに挑戦したい子どもの姿を保育者は予想しながら、1つの踊りに夢中になってもよし、また新たな踊りに挑戦するもよしと子どもの主体性を促していく。また製作遊びなども、活動の始まりと終わりを保育者が決めず、一人ひとりの意欲や継続性を尊重しながら、数日をかける活動になることもある。遊びの選択と継続が大事にされている。
タイトル②子どもは異年齢の関係の中で個の確立を育む経験を重ね、自立心や協同性が育っている
内容②生活の舞台は主に大きく0~2歳と3~5歳のフロアーに分けられている。その中でさらに乳児は0歳児と1~2歳児のクラスに分化する。どの保育室も保育者が発達に応じて援助を変えやすい環境になっており、また子どもが興味・関心から遊びを選べるようにゾーニングされている。そのうち3歳以上の幼児クラスには縦割りのグループがあり、発達の異なる子ども同士の関わりが個を確立させていく貴重な経験を生んでいる。お互いの考え方の違いに気づく、お互いを認め合う、最後まで成し遂げる、地震と信頼を育てるといった資質や能力を育んでいる。                   
タイトル③保育者は集団遊びの中で、一人ひとりの思いを大切にしながら柔軟に応対している
内容③集団活動の中では、子ども一人ひとりの思いやリズムが尊重され、自然で無理のない促しが図られている。例えば選択活動の中で、集団に入れない子は、活動が見える場所で様子を見ながら、自分のペースで参加することが認められている。また自分の活動が終わっても別のグループの活動に自由に参加することができたり、自由に遊んでいる別のクラスの遊びに入ることも受け入れられている。その際はその場にいる保育者が、子どもの思いの受容と適切な支援的な声掛けをしている。保育者はすべての子どもを受け入れることを前提とした意識が高い。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①日々の生活や活動の中に、行事につながる要素を取り入れ計画的に取り組んでいる
内容①は行事に対して日常の生活のアクセントであり、子どもたちの心を豊かにしてくれるものであると考えている。行事は「親子運動会」や「子ども会」などの「子どもたちの日々の成長を見つけるもの」と、豆まきのような「日本の文化を楽しむもの」と、大きく2つの役割がある。保育目標の1つは「豊かな心を持ち元気に遊べる子ども」であり、また「楽しく遊び、自己表現ができる子ども」を目指している。そこで日々の遊びや活動の中に見られる要素、例えば子ども同士で踊りを見せ合うといった遊びが行事へと発展していくように計画している。
タイトル②年齢に応じた様々な取り組みを通じて、行事に参画する意識や意欲を高めている
内容②保育者は行事の内容を検討する時、「子ども自身が作る」という参画意識が高まるよう工夫している。先生たちは、子ども自身の興味や関心があるものを取り入れることや、発達に応じた必要な経験とは何なのかということを話し合いながら、内容を検討している。また子どもたち自身が決めたもの、製作したものをそのまま取り入れる流れは、子どもたちの行事への期待を高めている。また様々な取り組みの中で生じる「できる、できない」などの個人差よりも、一人ひとりの取り組みや育ちのプロセスを重要と考え、その過程を認めながら進めている。
タイトル③子どもの成長を見つける行事は、子どもも見られ褒められることで成長している
内容③「親子運動会」や「子ども会」には、保護者が参加することで、子どもの育ちを促す側面もある。園はその効果について「見られる意識と経験」と題し、ポリシーブックに次のように説明している。「日常の中で学びとったことを保護者に発表することで、子どもは見られていることを意識します。その経験から、誇らしい気持ちや恥ずかしい気持ちといった様々な感情が芽生え、子どもの心は育まれます」。また保護者にも「子どもの良いところや頑張っているところは、心から褒めてあげたいです」と行事への参加の仕方もアドバイスしている。

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①セミバイキングなど子ども自らが食への関心を高められるような仕組みがある
内容①食事は一斉に食べることはせず、一人ひとりの状態に応じて柔軟に提供されている。特に3,4,5歳児はセミバイキング形式で食事が提供され、子どもたちは決められた時間内で食べたい時に、食べたい量を盛りつけることができる。ルールとして食べたくないものでも少量は挑戦してみるということがあり、栄養士等が配膳場所で子どもたちの状況を把握し、必要に応じて「もう少し食べてみたら?」「1つは頑張ってみて」など働きかけている。この取り組みを通じて「楽しく食べる」「自分の食べる量を知る」という意識が高められている。
タイトル②食事は一人ひとりの食へのリズムを大切にし、社会性を育くむ空間として工夫されている
内容②食事は、主にランチルームで行われ、一人ひとりの食事への切り替えのタイミングが尊重されている。食事の時間が来ても子どもたちは、無理に急かされることなく食べたい時に食事スペースに移動し、遊びたい子はそのまま遊び続けている。しかし区切りの時間が来ると「ランチベル」で終わりであることが伝えられ、子どもの自発的な行動の切り替えが促されている。また食事が社会性を育むコミュニケーションの場であるということで、テーブルでは3人揃うまで待つというルールがあり、他者との交流が図られている。
タイトル③季節の食材や郷土料理などを取り入れた献立はおいしく楽しい食事を生み出している
内容③献立は季節の食材を入れた料理や日本の様々な郷土料理を取り入れ、おいしくバリエーション豊かなメニューになっている。栄養士は「子どもたちが少しずつでも食べれるようになることが喜びである」と話し、工夫・改善しやすいメニューの構成になっている。例えば1か月を半分に分け、同じサイクルでメニューを出すことで、前期での課題(残食が多い、食べずらい、バランスが悪い等)が明確になり、後期のメニューの際に反映しやすいという。いかに子どもたちがおいしく食べれるかを常に検証し、改善するプロセスが確立されている。

ごあいさつ

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