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芦花の丘かたるぱ保育園(2018)

年度2018年(平成30年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①谷口 仁宏②中山 利彦③原田 真弓
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育所
芦花の丘かたるぱ保育園〒157-0063℡03-6379-9963
所在地東京都世田谷区粕谷1-20-1
園長中村 淳子

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

H30.4開園の1年目に評価基準研究所の第三者評価を受審させていただきました。
これまでも法人内保育園でもお願いしてきましたが、評価基準研究所では経営面・保育サービス面において「できているか」「その根拠があるか」だけではなく、保育園が何を大事にし、どのような思いで取り組んでいるかを丁寧に聞き取り、保育の姿もくみとっていただけました。当保育園の長所と思われるところを引き出していただけた受審であったと感じています。ありがとうございました。

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

1)共に育て共に育ちあい地域と共生するという法人の理念をもとに、子ども、保護者、
 職員三者が心地よいと感じられる保育園である。
2)未来を生きる子どもたちを生きる力にあふれた社会人として人を幸せにできる大人として
 育てるために、子ども自ら考え選び、判断し行動する保育環境を整え子ども主体の保育を
 実践する。
3)子どもと共に私たち職員も日々の保育園運営や保育、業務を通して学び続け、育ちあう
 保育園である。
4)都立公園内にある保育園として公園利用者や地域の方と子どもたちや保護者をつなぎ、
 共に子どもを育て育ちあう地域を作っていく。
5)食べることは生きることであり、保育園の食事、食育を通して豊かな食を育てる。

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

かたるぱを開園するにあたり、既存園から7名の職員が移動しました。みな志をもち、土壌汚染で1年開園が伸びた際も毎月定例会を設け、保育の話、環境の話、視察などをしてチームワークを築いてきました。そのほか、新規採用職員名と若い職員が多い保育園ですが、職員たちがのびやかに自分を出しながらチームとしてつながり、保育を深めていく職員集団を目指しています。今、ようやくそれぞれの人となりがわかりだして信頼関係を作り出したところです。子どもと一緒に若い職員も育ちあいながら成長していってもらいたいと願っています。

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

法人としてのキャリアパスは策定されていますが、運用はまだ未熟であると考えています。かたるぱに限定すると新卒、2年目、経験者であるが4年未満、10年以上のベテランという構成で、クラスのリーダーも4年経験程です。経験があったとしても子どもにかかわる知識や養護の理解に幅があるため、基本的な事柄の確認が必須となっています。まずはクラスリーダーに、指示がなくても自らが計画を立て後輩に伝えつつ実践でき、振り返り改善案が出せるレベルを期待していますが、自主的の部分がこれからであると考えます。また、職員全体に理解しておいてほしいこととして、子どもたちの人権尊重と子どもの育ちを一番に考えること、保護者の支援を大事にすることを伝えています。

特に良いと思う点

タイトル始まりだからこそ、地域の力を借りながら、職員全員で園の保育水準を高めよう、伸びてゆこう、という雰囲気が園全体に満ち溢れている
内容開園1年目の本園は、事業所業務の水準づくりのため園長・主任・副主任を始めとする職員一人ひとりが業務の遂行及び点検見直しに積極的である。新園であることから入職した職員各自が意見を出しやすい雰囲気があり、行事に関するアイディアを出す姿勢に積極さを見て取ることができた。栄養士や看護師もその専門性を発揮しながら保育に関わる姿は好感が持てる。研修への参加も積極的、職員全員で園の保育水準を高めようとする意気込みを感じることができた。また、地域の方々との連携が本園の保育や行事内容を豊かにしたり深めたりしていることも良い。
タイトル新しい園を一から創造することを楽しみ、じっくりと味わいながら、職員だけでなく保護者や地域と共に育とうとする園の姿が力強い
内容法人の目指す「共に育て 共に育ちあい 地域との共生を図る」のとおり、新しい園の創造は職員だけでなく、保護者や地域の人々と共に進めていこうとする園の姿勢がある。また、それに応えるように出会うべくして地域の人たちと出会い、積極的に園の保育への参加を要請し、園からも地域へ出かけようとする姿がある。保護者が園行事への協力を自ら申し出たりと、園が常にオープンな姿勢であることが人々の協力を誘い、結果子どもたちにとって豊かな体験を保障することに繋がっている。
タイトル新園として、目指す保育をより進めるために法人内の今までの取り組みや枠を超えて、職員が話し合いより良い形を目指す姿勢がある
内容園長中心に職員は敷地の問題点ゆえに1年間開園が遅れたハンデを、職員相互のまとまりの良さにうまくつなげているように感じられた。新規職員はこの1年間、法人内外で同じ保育を目指す他園で仕事をすることになったが、そのプロセスで様々な保育の手法や取組みにも触れ、自分たちの園が開園後にどのようにありたいかを考える機会が生まれたと言って良い。園の立地や建物、家具など本園は様々な新しさに溢れ、これらを通じた法人他園とは異なる保育は今後の地域でのユニークかつ信頼される保育園像を形成するものとして大きく期待したい。

事業者が特に力を入れている取組み

タイトル①地の利を活かした園の地域連携による子どもたちの経験体験を豊かにする取り組みがある
内容①本園は公園内に位置している。今年度開園した園ではあるが、開園前から公園内に整備された園としての役割を考え話し合いを重ねてきた。この地の利を活かし保育園運営や児童処遇をどうすべきか、その考究の末に近隣の農園やNPO法人、公園管理センター等との積極的な連携の必要性が生まれた。本年早速その連携が具体的に実施され、園の庭づくりには畑の土を提供したり野菜の栽培の指導を受けた農園、花植えプロジェクトを協働するNPO法人、そして公園管理センターの協力など、当園が属する法人他園にはない独自の取り組みが実現できた。
タイトル②園全体に子どもの身体づくりの基本となる食事を大切にする風土が備わっている
内容②開園準備の段階から、栄養士が保育士と一緒になり食について何度も協議してきた。その心意気は開園後も衰えることなく、園が食を通して一体感を深めているように感じられる。食事の時間を子どもたちと丁寧に関わる保育者、配膳の場面で子どもの言葉に応答的に関わる調理のスタッフ、優しい香りに包まれて安心の環境で味わう食事はとても豊かなものだ。各クラスのランチルームからは保育者の優しい声掛けと子どもたちの楽しそうな会話が聞こえてくる。まさに子どもが楽しく安心して食べることができる人的・物的環境を保障している。
タイトル③経営層は目指す保育実現へのマネジメントを理解し、今後の具体的な活用を進めている
内容③園長を始めとする経営層は、これからの各自がなすべきマネジメントが自分たちの目指している保育に如何に有用かに気付いており、園としての具体的なマネジメントの方向性や行うべきことが既に明確に把握できている。しかしこの実現に向けては、組織マネジメントが形式的な意味ではなく、これをどのように計画的かつ具体的に行うかが園として目指す保育の実現には重要であり、これへの計画策定と継続的な自己評価も計画されつつある。これらを定期的に行い、さらに自園の改善を続けることには期待したい。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトル①一斉活動を強制することはなく子どもがいつでも選択することを保障している
内容①日々の保育は一斉画一的なものではなく、子ども自身がやりたいと思い参加することができるよう、時間・場所・子どもが新鮮に捉える内容等に配慮し、大人が参加を強制することはなく、子ども自身が選択権を持ち参加している。また保育者が捉える子どもの興味・関心のリサーチや環境設定には工夫があり、子どもが満足するまで遊びこめる空間や時間が保障されている。
タイトル②地域とのつながりの中で日常的に自然体験が行われている
内容②真新しい園庭の花壇の整備を、地域の協力を得て年長児を中心に子どもたちが一緒に行ったり、隣接する公園へ出かけては季節の移り変わりを感じたり、自然を感じる木々や草花の存在に触れる体験が充実している。また園外に出る際は子ども自身が相談してその目的や行先を決定したり、子どもが主体的に活動することを保育者も一緒に楽しんで計画している。時には子ども同士の相談が難航することもあるが、子どもはその中で葛藤を味わいながら少しずつ自分の気持ちを調整しており、保育者はその様子を見ながらじっくりと伴走している。
タイトル③子どもが主体的に表現することを楽しめる環境を用意している
内容③クリスマス会では、4・5歳児が子どもたち自身でオリジナルストーリーを作り出し、劇に必要とする物も子どもたち自ら製作した。そのために保育者は子どもたちが本に親しめるよう絵本コーナーを開放したり、いつでも製作できるよう環境を整えている。また日ごろの朝の会などで年長児がリードして進行役を務めるなど人前で話す機会をもったり、子どもたちが主体的に楽しんで参加できる工夫を日々の生活の中にちりばめている。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①子どもが自ら進んで取り組めるよう、職員が手本となり行事を導いている
内容①子どもたちがやってみたいと思うイメージを膨らませられたらと、誕生日会では職員が協力して劇をやってみせたり、行事を行う際は子ども自身の意見を中心に膨らませて実現させていくようにされている。7月に行った夕涼み会では、子どもたちがみこしを作って練り歩いた。この体験は新園を一つのチームにしてくれた。新しい園での様々な行事の取り組みは、一から始めるものばかりで新しい発想に溢れている。
タイトル②子どもを中心に保護者や地域から協力を得る体制が整いつつある
内容②行事開催の前には、園から保護者へ園だよりをもってその概要を詳しく示し、行事のねらいを伝えている。また、行事実施後は保護者からアンケートに答えてもらい、次の行事へ活かせるよう振り返りが大切にされている。新園ながら子どもを中心として保護者や地域がつながり、夕涼み会や親子フェスティバルなど、皆で協力し多くの行事が実施された。行事を重ねるごとに協力を申し出てくれる保護者も増え、園は今後も保護者や地域と共に行事を発展させていきたいと考えている。
タイトル③ 
内容③ 

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①食べることを大切に考える園の風土が備わっている
内容①開園前の準備段階から職員は食に対して繰り返し協議を行ってきた。その中で岩手県の工房に出会い、園オリジナルの木製食器の使用を決めた。食へのこだわりや思い、子どもの身体づくりの基本となる食事を大切に考える園の風土が備わっている。各保育室にはゆったりと食事がとれるランチルームの空間があり、食事の時間帯の目安をもとに子どもたちは自由にランチルームへ足を運ぶ。ランチルームでは今日のメニューについてのやりとりがあったり、テーブルでは会話が弾み、毎日の食事が楽しくなる環境が保障されている。
タイトル②職員の連携から一人ひとりに配慮された献立作成、調理、喫食までが実施されている
内容②献立は2週間サイクルで作成されており、栄養士が実際に各クラスの子どもたちの様子を見たり子どもたちとやりとりする中で、二度目のサイクルの改善に確実に活かされている。月に2回行われている献立会議や、日々行っている昼礼やクラス会議にも栄養士が出席し細かく意見交換を行っており、その際、必要に応じて個別に食材のサイズを調整するなど子ども一人ひとりの食事について話し合われている。また、食物アレルギーへの対応についても、手順を職員間で共通理解し安全に十分配慮された食事の提供がされている。
タイトル③地域との出会いから食への関心を深める体験が広がりつつある
内容③地域で農園をされている人と出会い、園の畑を子どもたちと一緒に作ることになった。また、日ごろから子どもたちは野菜の皮むきをしたり、4・5歳児がお月見団子を作る体験をしたり、子どもが自ら食材を栽培し、調理し、食べることへ繋がる経験が少しずつ充実してきている。また、0・1歳児の小さな子どもたちもそんな4・5歳児を見ながら、粘土で真似をして遊ぶなど、食を通して子どもたちの体験が広がっている。

ごあいさつ

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