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「見守る保育」藤森メソッド

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 Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI

      A practical childcare & curriculum guide based
     on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad. 
 

保育環境研究所ギビングツリー(GT)
                     
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駒沢こだま保育園(2018)

年度2018年(平成30年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①倉掛 秀人②伊藤 賢③原田 真弓④谷口 仁宏
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育所
駒沢こだま保育園〒154-0012℡03-5787-5980
所在地東京都世田谷区駒沢2-46-9
園長石田 亜由美

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

第三者評価を受けて、自園での保育や理念を言語化することは、保育の振り返りにもなりました。評価者の方が近い目線で話を聞いてくださり、緊張することもなく評価を受けることができ、その中で自園の良さや課題が見えてきました。また、利用者調査内容もWebでの回答が可能だったことで、70%近い方の回答を頂け、それぞれの率直な意見を聞くことができました。GTオリジナルの質問を加えて頂くことで、園の特徴を改めて保護者にも伝わっているように思いました。初めて評価の対応に関わった職員もおり、有意義な時間となりました。ありがとうございました。

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

1)「じりつ」と「協力」 自立と自律とされる自らのモラルや主体性を培い集団の中の
  個を育てる
2) 生涯を通じて社会を生きる力を培うことができる共異体の創造
3) 見守る保育 子どもの発達を理解して、主体性を促すための環境を用意する
4) 子ども達が安心して自らの思いを表明できる環境
5) チーム保育 お互いを認め合い 一緒に考えることができる保育集団

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

職員間倫理・チームワークを生かした保育者集団・お互いを認め合える集団・大きな声や強い言葉を使わない集団・叱ることではなく、一緒に考えることが出来る集団・与えられた時間を厳守し、適切な仕事を追求すると共に、見守る保育を創造する集団・組織的な指示を厳守すると共に、意図を捉え、柔軟な対応が出来る集団主体性を持ち、問題解決力とコミュニケーション能力を持った人材。健康で豊かな生活ができるワークライフバランスを共に考えられる人材。

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

職員のお互いの良い点を認め合い、単なる順番や序列にこだわらず、それぞれの得意分野を活かした保育を実践する。さらに、職員間のスキルを平均化する為には、標準とする職員を前面に出し、ベテランの「見守り」により保育を実践するスタイルとする。経験を多く持つベテランならではゆとりを持った「見守り」により、何をしたいかを実現し、的確なサポートを行うことで、チーム力を上げる様努めてほしい。

特に良いと思う点

タイトル理念の浸透を着実に実行に移しながら、子どもが伸び伸びと生活できる保育環境を作り上げており、保護者からの信頼も厚い
内容職員の理念理解を深めていく継続的な積み重ねが見られ、継続は力なりが強く感じられる。強制的な体育会系の一体感とは真反対の、静かでユーモアのある柔らかい保育チームになっており、その先生たちの優しさが、どの子どもも自分らしくいていいという、安心した姿になっているように思われる。そういう意味では、養護的なケアリングの豊かな園であると言えよう。また伸び伸びと生活できる環境も用意されていて、保護者からの信頼も厚く、理念から実践までがわかりやすく一貫しているため、今後の姿が楽しみでもある。
タイトル食育をめぐるさまざまな取り組みが子どもの経験を深め、職員はそれを温かく見守っている
内容子ども達の食育活動には多くの工夫が凝らされており、子ども達の豊かな経験につながっている。クッキングが簡単にできるよう、保育室にキッチンスペースが設けられ、炊飯で水加減を間違えてしまう日もあるが、それを経験として捉え、次回の成功に結び付ける事と考えるなど、保育者は見守ることに徹している。子ども自らの食への探求心も様々な側面から育まれており、園は食への意欲の高め方を食材に触れる体験としても行っている。食育カリキュラムも作成され、計画的かつ具体的に食材に触れる経験なども取り入れて食育が進められている。
タイトル一人ひとりの職員が自発的に園運営に関わりながら、チームワークの良い職員集団を作っている
内容職員のチームワークの良さは、評価者の全員が本園の良い所として強く印象付けられたところである。事務を専門とする職員はいないが、園長や主任がこれをカバーしていたり、子育て支援担当と職員フリーが休みのあるクラスは代わりに入ったりしているが、それ以上に職務分担表がないという点には驚かされる。ヒヤリハットのデータ入力や分析は看護師ではなく、できる人が分担してやり、できることを「私がやりますよ」という形で運営を支え合っている。このような形で運営できているのはチームワークのかなりの良さゆえと考えて良いだろう。

事業者が特に力を入れている取組み

タイトル①子ども達の個性を生かすために職員の柔軟な姿勢があり園全体にこの姿勢が感じられる
内容①子どもの発達を理解して、子ども主体の保育を大切にしている。異年齢児保育が定着しており、職員は自然体のコミュニケーションの中で、子どもの発達や学びを共有できている。お吸い物を子どもが味見して「甘い」「今日はしょっぱい」と、体験と言葉が繋がっていることに職員が感動したり、「子どもが作った料理の方が美味しいね。今日も子どもの勝ち」と食育を一緒に楽しんだりしている。園長は「形式にとらわれない保育の創造」を大切にしており、そこには子どもの無邪気な遊び心や表現を、共に共感して楽しんでいる職員の息遣いが感じられる。
タイトル②職員相互の素晴らしい関係性があり、それを育む土壌が法人から歴史的に構築されている
内容②法人が掲げる保育理念が定まっているので、その価値を深めていく方法性が一貫しており、保育の中で判断に迷ったり困った時も、その理念に立ち返って考えることができる仕組みがある。その中でも、継続して続けている法人主催の合同研修を始め、職員のよさを発見しあいファシリテーターの専門性を育てる「一円対話」、あるいは受けた研修を丁寧に報告し合うことなどに注目したい。普段から「保育を一緒に考えていく職員集団」を作り上げていくことを目指して積み上げてきているが、それが職員の大人しく優しい雰囲気の園風土の中に実現している。
タイトル③オリジナリティを持った食育が職員相互の連携により豊かに展開されている
内容③本園の食育は「この園でしかできない食育」と言える。保育部門と調理部門が分離せず、日々の生活の中に食育が溶け込んでいる。味付けを子どもが好みに合わせてプラスしたり、担任と一緒に献立を考えたりと、保育の中に食育が息づいている。3人の栄養士が普段から園児と生活を共にしているので、いろいろな場面でチーム保育の一員として力を発揮できるのだろう。行事でも、普段やっている食育の内容が保護者に伝わることを大切しており、保護者側からの手作りの提案があるなど、子どもの目線に立った食の営みを保育チーム全員が楽しんでいる。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトル①子どもたちの主体性を保証した保育の積み重ねが保育可視化に繋がっている
内容①散歩では、公園で遊ぶだけの活動にとどまらず散歩途中における草花の観察に始まり、帰園後に図鑑などで調べることで子どもの興味関心、好奇心の広がりを保障する主体的な活動の変化がみられる。日々の散歩を通じ、積み重ねと繋がりにおける質の変化が見ることができる。室内活動では、保育者の個性が活かされた製作活動も盛んで、それらの刺激あるきっかけによって子どもの発達に応じた製作の習熟度活動が広がっている。日々の活動に子どもたちの話し合いの場を大切にし、話し合いの結果において子どもたちの自己実現ができるような工夫がなされている
タイトル②環境の違いを活かした姉妹園との交流が更なる発展につながっている
内容②姉妹園(埼玉、新宿)との交流(3園合同お泊り保育、いもほり、春の遠足、手紙交換)が定期的に行われ、園児同士の交流の場となっている。こうした取り組みでは、保育観の違いは全く感じられず、子ども同士の関わりが自然と行われ、子ども主体の活動が保証されている園ならでは活動と言える。こうした取り組みにおいてお泊り保育では、各園の職員同士のコミュニケ―ションが発揮できるところでもある。子どもたちが互いに先の見通しがつくことで活き活きとした活動が展開できるのも子ども主体の保育の良い点が発揮できている。
タイトル③保育環境の充実が子どもたちの主体的な活動を引き出す様々な仕掛けとなっている
内容③園内に装飾された様々な工夫された掲示物などから子ども主体の取り組みが見えてくる。例えば、異年齢クラスにおける当番活動の掲示は、子ども自らが率先した働きかけを行うようなっている。当番活動によっては人数が限られていて話し合いで決めることがルールになっている。時には3歳児のみの組み合わせもあったりするが、年長児の援助による細やかな支えによって子どもたちの関係性が育まれるようになっている。ルールが必要なゾーンにおいては、子ども自らがルールを書いたものが掲示され、子どもの自発性、主体性が見られる。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①行事は子どもの興味を大切にし子ども主体で取り組みが行われるように工夫されている
内容①行事は日々の保育の繋がりを大切するために子どもたちへのアプローチを大切している。きっかけは、好奇心や探究心をそそる内容、自らがやってみたいもの、興味や関心をもっている内容に繋げている。例えば、生活発表会で行う劇ごっこのきっかけは、日々の絵本の読み聞かせから始まり、子どもの視点から自ら演じてみたい絵本を題材にして基本的な内容を押さえながら、絵本のイメージを子ども同士が話し合ってイメージを広げていく姿を大切にしている。こうして子ども一人ひとりが参画することで行事における主体的な活動の広がりが保証されている。
タイトル②行事のねらいや目的は園だよりを通じて保護者に伝えることで保育の理解を深めている
内容②日常行事以外の親子で楽しむ行事については、家庭と園が連携して行うことを大切に考えている。例えば、夏イベントは、保護者の協力を得て互いに協力して進めていく行事となっている。積極的な保護者の意見やアイデアを取り入れ、行事担当者と一緒に話し合い、その中で目的やねらいを明確にして伝えることを行っている。こうした可視化され行事の積み重ねから保護者と共に成長や発達を喜び、分かち合うことを大切にしているほか、地域の人々との交流も大切にし、行事を通じて保育の意図も伝えていくことを大切にしている。
タイトル③季節感ある子どもの作品が室内装飾のアクセントとなり雰囲気を高めている
内容③園内の装飾は、季節感あふれた子どもたちの手作り作品が飾られている。例えば階段の掲示物は、職員が作ったさりげない手作りの額の中に子どもたちの作品が際立つように飾られている。クリスマスの時期にはリースが飾られ、それらの装いを感じることができる。こうした子どもたちの作品は、様々な行事の楽しみや期待感が育まれていることを実感できる。こうした取り組みは、作品を通じた子どもと保護者との会話から更なる発展に繋がり、家庭での休日における製作にも繋がっていることが園と家庭が良好な関係で結ばれていることがわかる。

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①日々の食における調理の手伝い、自分の適量を異年齢クラスの仲間と一緒に楽しく食べる
内容①全てのクラスで子どもたちが、野菜ちぎりや皮むきを日常的に手伝い、給食時には調理の手伝いも行い、果物の提供には保育者が実際に切って2種類の果物から選択を行い、子どもが自ら食に関わる工夫を行っている。食事量は自らが適量を知るために申告に基づき完食できる量を提供することで食の楽しみからの意欲を育てている。ドレッシングを子どもたちが作って味付けする活動なども行われている。異年齢ランチスペースでは、仲間同士が声をかけ、待ち、話し、いっしょに食べる食事の場になっている。楽しい食事という園が力を注いでいる姿が理解できる。
タイトル②食に関連される活動が豊富で子ども主体の食育活動が自発的に行われている
内容②子ども達の食育活動に工夫を凝らしている。炊飯ジャーで米を炊くといったクッキングが簡単にできるよう、保育室にキッチンスペースが設けられている。それらは、当番が行うことになっているが、保育者は見守ることとしている。3歳児同士が当番になることもあり水加減を間違えてしまう日もあるが、それを経験として捉え、次回の成功に結び付ける事と考えている。またお米とぎスタンプカードと称して美味しく炊けたときには、子どもたちが評価し、一定の数が評価されるとおにぎりの褒美が出る。子ども自らの食への探求心も様々な側面から育まれている。
タイトル③日々展開される多様なクッキングへの関わりが食の意欲を高めている
内容③園は食への意欲の高め方を食材に触れる体験を行っているが、それ育カリキュラムを作成し、計画的かつ具体的に食育を進めている。直に食材に触れること、調理して食べるだけでなく、茹でると白玉が浮いてきたり、ワカメが膨れるなど科学的な気付きを子どもたちと共有する活動を設けている。また保育園内にあるプランターで季節の野菜を栽培したり、当番活動でトウモロコシの皮むきやさやえんどうの鞘取りなどお手伝いとして身近に食材に触れる機会をつくり出しながら、様々な食に繋がる体験を積み重ねている。

ごあいさつ

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