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光徳保育園(2018)

年度2018年(平成30年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①筒井 正人②林 昭宏③小林 慈瑛④谷口 仁宏
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育所
光徳保育園〒132-0035℡03-3618-0511
所在地東京都江戸川区平井6-53-7
園長秋山 秀阿

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

10年ほど前から第三者評価が始まり、当初は評価をされるというプレッシャーに押されて苦痛さえありました。しかし、IRES評価機関の評価を受審し今回で2度目となりますが、職員は緊張しながらも受審を価値あるものと捉えるようになりました。保育園内見学の後に迎える評価者と評価項目についての話をする時、自らが気づかなかった第三者の視点から見る保育を言語化して示していただくと同時に、まるでカウンセリングを受けているかの如く、自分でも具体的に発見できる。これは感動です。自園の課題を明確、簡潔に表すことができました。感謝いたします。

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

1)「生命尊重の保育 子ども達が、日々生き生きと、生命の充実感をもって生活するような環境を作りだすのが生命尊重の保育です。間違っても、幼児に死への恐怖感や罰への恐れなど植えつけてはなりませんし、生命の躍動を抑圧してしまうような作法や礼儀を強制すべきではないと考えて保育の継続しています。
2)仏教保育 仏教保育では《知識》(ちしき)ではなく、その《智慧》(ちえ)を目指します。《知識》は、断片的なものです。《智慧》は、知識や体験が積み重ねられた能力となり、人間の生きるうえでの判断力となります。仏教徒になるというのではなく、「ほとけさま」に礼拝することを通して、日々広い大きな世界に自己を置かせ、清らかな心の状態を再構築し、自己自身が自己自身を正しく導くように促す保育を目指しています。
(以下、 3) 4) 5)は、期待する職員像の中に記載しています。

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

園の理念である「生命尊重」から、子ども一人ひとりの思いに寄り添うことができる人であってほしい。職員も一人ひとりの経験差や人生観が異なることを認め合い、個々の思いを伝えることができ、対話的な関係性を職員間を保つことができる。保育園は子どもたちが等しくして保育園のサービスを受ける権利を持っていることを意識し、いかなる子どもたちも保護者の方々も保育園でできる限りの保育サービスの提供ができるようにそれぞれの職員の質を向上する努力を惜しまない。
3)「みんな笑顔」こんな保育園にしたい 子ども達を中心に家庭と私たち職員が、お互い持っている力を合わせて、子どもも、保護者の方も、私たち職員も、地域の方々も、笑顔で過ごせるように努力しています。

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

職員は子どもたち一人ひとりの家庭環境を知り、子どもたちが個性を発揮でき、社会生活を送ることのできる人へと導く使命をもって職にあたってほしい。
4)本園は、保育に欠ける乳幼児を保育し、適当なる施設の下に於いて幼児の心身の健全をはかり児童の光輝ある徳性の涵養につとめることにより、保護者に安心感を与えると共にその家庭経済に間接的に援助をなることを以って目的に設置しました。子どもたちが自主的に保育環境の生活から選択する自由を得て、自己決定し生きる力を学ぶ場を提供しています。
5)働く職員も安心して働くことのできる職場でありたいと考え、ライフプランを一人ひとりできるように導いています。まず、専門機関と連携し、キャリアプランを構築し、自己の健康意識を高めることから始めています。

特に良いと思う点

タイトルお集まりの時間に振り返りの時間を作り、子どもの意見や疑問を取り上げ保育に活かすようにし、子ども主体の活動が自然と行なわれている
内容3・4・5歳児の部屋は今までは2歳児も共に生活をしており、十分な環境を子どもたちに提供することが難しかった。しかし、12月より2歳児が別棟に引っ越し、年長児クラスではスペースを充分に使うことができる様になり、帰りのお集まりの時間にゆとりが持てるようになった。その時間を利用して一日の中での振り返りの時間を作り、そこで出た意見や疑問を取り上げ保育に活かすようにした。すると、子ども達も前日の疑問をみんなで共有しながら、調べたり作ったりといった遊びへ発展し、自然と子どもたちが主体的な活動が行われるようになった。
タイトル新入職員の教育をチューター制で行うことで、本園の標準的な業務を確実に伝えることができている
内容本園の新人職員教育は、教える先輩職員を固定して業務指導を行うチューター制を取っている。新人職員は1日の業務を振り返り、指導者にノートで伝え、分からなかった事や疑問に思ったことなどを質問する。指導者はそれに回答する。指導者も正しい事を教えるためには改めて自分の業務を振り返ることになり、双方にとって有効な教育となっている。始めは毎日振り返り、徐々に振り返り期間を延ばしていく。教育期間は3か月以上1年までの充分な時間を取っている。この仕組みにより、新人も遠慮なく聞き直すことができ、確実に学ぶことがができている。
タイトル一人ひとりの意欲を大切にした保育と丁寧な地域支援が地域の子育て家庭に安心感を与え、活力のある地域づくりに貢献している
内容「保護者に安心感を与える…」、園のたよりの冒頭にある一節だ。その通り、本園では、地域センターに栄養士が出張し離乳食講座やフリートークを行う行事や、未就園の親子の保育所体験など、地域に対する子育て支援を続けてきた。この取り組みが、この地域をひとつにつなぎ、地域の子育て家庭に安心感をもたらしていることは確かだろう。子ども主体の保育という本園の保育方法そのものも、広義の意味で子育て支援になっている。なぜなら、園における子どもたちの活き活きとした活動を伝えることは、保護者の子ども観と保育力をともに向上させるからだ。

事業者が特に力を入れている取組み

タイトル①保護者に情報を発信することにより、子どもの育ちや発達を共に楽しむ取り組みがある
内容①日々の保育の内容は、連絡帳とは別にクラスごとのブログを毎日更新している。また、ゾーンごとに展開される子ども同士のエピソードの様子や変化を、毎月クラスごとに写真付きで張り出して保護者の理解を得ようとしている。更に、行事前にはどのクラスも、子どもの取り組んでいるプロセスの様子を写真を入れた形で掲示して、子どもの意欲や関わりが目で見て分かるようにしている。これらの取り組みにより、保護者も子どもが今何に取り組み、何を頑張っているのかが分かり、子どもや職員と共に楽しみながら保育に参加できるようにしている。
タイトル②保護者への情報発信を積極的に行い、保護者に安心感を与え、子育て観を共有している
内容②本園は、毎日更新されるブログや毎月発刊されるクラスだよりで保護者と子育て感を共有し、連絡ボードを活用して、個別の伝達事項を漏れなく伝えることによって保護者への安心感を与えている。ブログやクラスだよりでは、保育のねらいに対して子どもがどの様に行動したかをエピソードを交えて伝えている。また、けがやトラブルなどの伝達事項の他、成長が見られたことも積極的に保護者に伝えている。保育参観後のアンケートには、保護者から積極的な書き込みが多数ある。本園と保護者の意思疎通が良い方向に進んでいるしるしだろう。
タイトル③乳児から年長児まで連続した視点で子どもの発達を看取り、経験の質を高めている
内容③造形展の掲示を見た。乳児における初めての色や形、ものとの出会いから、幼児の異年齢チームの、テーマに沿って取り組んだ造形活動まで、子どもの発達に応じた造形・表現活動の展開がひとつの大きな流れとなって見えてくることに驚かされる。「子どもは自分のつくったものを頼りに自分の世界を広げ、それを自分のものとして獲得し返します」と冊子には解説されている。自由に展開されたように見える表現活動の奥には、子どもの心に合わせて環境を構成/再構成する保育者の強い意図性がある。子ども主体の活動が子どもの真の力の獲得につながっている。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトル①子どもの意欲をかきたてるゾーンがあり、それを自由に選択できる遊びが展開している。
内容①乳児・幼児それぞれの部屋は発達に合わせてゾーンで区切られ、子どもたち一人ひとりが空間を選択して遊べるようになっている。乳児の頃は動のゾーンと静のゾーンがあり、体を動かして遊ぶ子とゆっくり落ち着いて遊ぶ子が自由に行き来できるようになっている。幼児になるともっと多くのゾーンが登場し、積み木ゾーン、ブロック、制作、ごっこ遊び、机上遊び、ゴロゴロゾーンというような、多種多様な空間が用意されている。更に子どもの要望があれば、フリースペースに特設のゾーンを開設するなど、子どもの意欲をかきたてる工夫をしている。
タイトル②個々の成長や経験を十分考慮しながら集団活動に主体的に関われるような配慮をしている
内容②基本的な遊びに関しては自由に選択できる環境になっており、どの子も無理なく遊び込むことができる空間になっている。しかし、集団を意識した取り組みの際、どうしても集団に馴染めず活動に参加できない子どもに対しては個別の配慮を行なっている。例えば、ドッジボールが苦手な子どもがいた場合、始めは様子を見ているだけだが、徐々に興味を示すようになるとボール拾いのような間接的なお手伝いから参加してもらい、最終的には本人からやりたいと言ってこれるよう、個々の成長や経験を十分考慮しながら集団活動に主体的に関われるようにしている。
タイトル③子どもたちが主体的に取り組み、意欲がどんどん高まる生活発表会を実施している。
内容③今年3・4・5歳児の制作ゾーンでは、自分たちが書いた絵と牛乳パックを使って作った人形を使って劇遊びが流行し、その後も人形づくりがブームとなった。最終的には人形に割り箸をつけてペープサートにまで発展し現在に至っている。この背景には、2月に行われる発表会を視野に入れ5月から繰り返し続いていく劇遊びの流れがある。今後本番の発表会に向けても少しずつ取り組みが始まっているので、子どもたちの意欲がどこまで高まるかを期待したい。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①発表会までの過程を大切にし、子どもたちが興味関心が得られることに力を注いでいる
内容①発表会の取り組みは前項でも記載の通り、年度当初から準備が始まっている。劇遊びは事前に2回の発表から本番につなげているが、合奏は3・4・5歳それぞれが楽器に触れ、楽器を演奏することの楽しさに気づく機会を3回程度設けている。この機会をきっかけとして楽器に興味を持ち手作りの楽器を作る子どもも増えてくる。このように、発表会だけを視野に入れるのではなく、発表会に至るまでの過程を大切にして、子どもたちが興味関心を得られる機会をどう演出するかに力を注いでいる。
タイトル②職員からの子どもの様子の発信が、保護者の協力を後押ししている「みんなで心を一つにしてやり遂げよう」という気持ちが自然と湧き出てくる行事がある
内容②年長児は毎年運動会の時に組体操の発表をしている。この取り組みは当園では毎年恒例となっており、発表をまだ行うことのできない3・4歳児の頃から、憧れの発表になっている。そのため、年長になったばかりの頃から「先生組体操やろう」と多くの年長が自ら取り組む姿が毎年見られるのだという。更に発表が近づくと年長としてのプライドや相手を思いやる気持ちが高まり、みんなで心を一つにしてやり遂げようという気持ちが自然と湧き出てきている。
タイトル③職員からの子どもの様子の発信が、保護者の協力を後押ししている
内容③行事に向けては、事前準備の段階から、玄関スペースや階段を利用して、写真付きでわかりやすく展示したおたよりを発行している。これにより、保護者も行事に向けて職員と一緒に行事を作り上げようとする気持ちが高まっている。行事の後に必ず取っているアンケート調査においても、どれも好印象の内容が多く記載されており、今年の運動会では雨対応で体育館を使用しなくてはならなかったが、「子どもの様子を身近に感じられた」との意見も多かった。日頃からの職員からの発信が保護者の協力を後押ししているものと考えられる。

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①個々の生活や好き嫌いに配慮した、誰もが無理なく楽しく食事ができる工夫がある
内容①当園は子どもの生活習慣は家庭に合わせて行うことを基本としており、食事に関しても0歳児の時から早くお腹がすいてしまう子どもから食べ始めるようにしている。また、遊びが発展している子どもに対しても、無理に食事を食べさせることはせずに、十分に遊んだ後にでも食事をすることが出来るような配慮をしている。それにより、食事の後の午睡に移る流れもスムーズになり、誰もが無理なく食事を楽しむ流れが定着してきた。3・4・5歳児に関してもバイキング形式で行っており、自分で量を決めることで好き嫌いなく最後まで食べる子どもも多くいる。
タイトル②アレルギー児の給食は安全に安心して食べられるよう定められた手順がある
内容②アレルギー児に対する食事はどのクラスも他の園児とは別のアレルギー児専用のテーブルを用意している。また、配膳の仕方も、給食室において一人一人別々のピンク色のトレーの上に、ピンクの食器にそれぞれの配慮食をよそって提供される。その給食室からトレーごとに配膳された給食を乳児は給食担当が、3・4・5歳児も保育者が2人で確認して始めて子どもたちの前に提供される。このようにして提供された給食は子どもたちが安全に安心して食べられるように定められた手順に沿って日々行っている。
タイトル③自分たちが育てた野菜は特別なものと捉え、嫌いでも食べようとする様な栽培活動がある
内容③園の敷地内にある畑は、0歳児から5歳児まで全てのクラスが活用している。年間計画を作成して、どの月にどのクラスがどのくらい畑を使うかを考え、畑を細分化して活用している。ソラマメやとうもろこし、トマト、ピーマン、オクラ等、その年々の計画により様々な野菜が栽培されている。また、さつまいもは毎年園で栽培して、さつまいもを掘る練習を得て、その上で契約している農家に行って芋掘り大会を行っている。これら食育活動を実施することにより、自分たちが育てた野菜は特別なものと捉え、嫌いでも食べようとする姿が毎年見られる。

ごあいさつ

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