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「見守る保育」藤森メソッド

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 Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI

      A practical childcare & curriculum guide based
     on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad. 
 

保育環境研究所ギビングツリー(GT)
                     
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三茶こだま保育園(2018)

年度2018年(平成30年)評価機関:評価基準研究所(IRES)
担当評価者評 価 者 氏 名
①筒井 正人②相山 慈③福島 正晃④谷口 仁宏
福祉サービス種目

評価対象事業所名称
認可保育所
三茶こだま保育園〒154-0011℡03-5787-5012
所在地東京都世田谷区上馬5-39-29
園長石田 雅一

今回、第三者評価を受審してのご感想(256文字以内)

開園1年目であり十分な保育体制とは言えない状況ではありましたが、評価を受けることで東京都の保育の視点や保育園としての資質を知る機会となることを考慮して実施しました。保護者の皆様にもご協力を頂き今後の改善点を明確にできたこと深く感謝申し上げます。また、実施調査の際にも細やかな子ども達の様子を見て頂き、保育園として本来の保育の部分について深く評価頂きましたこと、ありがとうございました。

事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)のうち、特に重要なのも

1)「じりつ」と「協力」 自立と自律とされる自らのモラルや主体性を培い
 集団の中の個を育てる
2) 生涯を通じて社会を生きる力を培うことができる共異体の創造
3) 見守る保育 子どもの発達を理解して、主体性を促すための環境を用意する
4) 子ども達が安心して自らの思いを表明できる環境
5) チーム保育 お互いを認め合い 一緒に考えることができる保育集団

期待する職員像

(1)職員に求めている人材像や役割

職員間倫理・チームワークを生かした保育者集団・お互いを認め合える集団・大きな声や強い言葉を使わない集団・叱ることではなく、一緒に考えることが出来る集団・与えられた時間を厳守し、適切な仕事を追求すると共に、見守る保育を創造する集団・組織的な指示を厳守すると共に、意図を捉え、柔軟な対応が出来る集団主体性を持ち、問題解決力とコミュニケーション能力を持った人材。健康で豊かな生活ができるワークライフバランスを共に考えられる人材。

(2)職員に期待すること(期待を持って欲しい使命感)

職員のお互いの良い点を認め合い、単なる順番や序列にこだわらず、それぞれの得意分野を活かした保育を実践する。さらに、職員間のスキルを平均化する為には、標準とする職員を前面に出し、ベテランの「見守り」により保育を実践するスタイルとする。経験を多く持つベテランならではゆとりを持った「見守り」により、何をしたいかを実現し、的確なサポートを行うことで、チーム力を上げる様努めてほしい。

特に良いと思う点

タイトル穏やかで心地よい園の空気感が子どもたちの心を安定させ、子ども同士の豊かな関わりと多様な遊びを発展させている
内容乳児室の午前おやつのシーンを見た。食べるペースはさまざまだがみな落ち着いてくつろいでいた。階段の踊り場では、年長児の部屋に遊びに行く2歳児たちと会った。保育者の話を聞きながら好奇心で目を輝かせていた。3・4・5歳の部屋では、積み木の構造物が作りかけで保全されており、きっとこれからどんどん発展していくのだろう。目を上げれば、子どもの遊び心を刺激する、保育者の手作りのオブジェがあった。期待感に満ちた子どもたちの表情は安らかだ。穏やかで心地よい園の空気感が、豊かな環境を創出し子どもたちの心を安定させている。
タイトル保護者の視点に立った親切・丁寧な語りかけで園の保育を紹介するツールが、地域の子育て支援にもなっている
内容入園ガイド、ホームページ、園だよりでは、園の保育方針や運営について分かりやすく解説されている。ここで特に注目したいのは、それらのツールが、単なる自園紹介にとどまらず、子育て全体に関するわかりやすい指針にもなっているという点だ。ホームページには、子育てノウハウ、保育用語について平明な言葉で解説されている。また園だよりでは、かみつき、ひっかきの意味について具体的に説明されている。つまりこれらは、子育ての心、子育て全般に対する指針になっているのだ。丁寧な発信が、そのまま子育て支援になっている。
タイトル保護者との信頼関係を得るために、事故等の正確な対応が記録され、再発防止への真摯な危機管理体制が構築されている
内容保護者との信頼関係をより良いものにしていくために、ケガや事故があった際はその状況を正確に伝えるだけでなく、どのように改善していくかも伝えている。そのために、ケガが起きた場合は職員間で検証が行われ、何が原因で起きたのか、誰がどのように動くべきだったのかについても細かく話し合われている。そしてその結果を保護者にどのように伝えたか、保護者はどのように受け止めたかも正確に記録されており、事故への再発防止に向けた、真摯に向き合うための園の危機管理体制が作られている。

事業者が特に力を入れている取組み

タイトル①子どもが主体的に生活し、遊び込むことができる工夫された豊かな室内環境ができている
内容①保育室内を、ままごとコーナーや体を動かすコーナーなど、遊びによるエリア分けを行い、子どもたちがそれぞれの場所で思い思いにあそび込めることができるように工夫されている。トイレの前の少しのスペースや動線も子どもの動きを予測したかのように考えられており、子どもたちの落ち着いた生活がこれを物語っている。とりわけ2歳児クラスと3歳以上児クラスの間に調理室(キッチン)が見える形で設置してあり、これによって子どもたちは毎日調理の様子を見たりにおいを感じたりしながら、食を身近なものとして生活することができている。
タイトル②社会の将来像を見据えた研修で、職員の人間力と組織のチーム力を高めている
内容②園が行う研修メニューには、研究グループの友好園や研究会への職員派遣などに加え、保育理念・法人理念の研修もしっかりと設定されている。理念研修では、これからの時代の社会環境や仕事はどうなっていくのか、社会の将来を見据えた長期的な視点で、保育という仕事の重要性・将来性について語られている。ここで伝えられるのは、誰かのために役立つことを身に着け常に学び続ける、保育者という人間による、人生としての仕事の大切さである。人を大切にした育成・研修計画により、個々人の人間力は向上し、そのつながりがチームの力を高めている。
タイトル③地域との連携を大切にし、地域のニーズにも積極的に応えていこうとしている
内容③園内だけで保育を完結させるのではなく、地域と一体となって保育を行っていくことに対する意識を高く持っている。散歩に出かける際は商店街や交番、駅など地域資源に触れるようにしており、そのことで地域の方との交流が深まり、地域の一員であることを子どもが自然と意識できるような取り組みになっている。行事の案内を近隣の方に対しても行っており、園の取り組みを地域と一緒に盛り上げていくことも大切にしている。地域の催し物に招待された際は進んでボランティアを行うなど、園をあげて地域を活性化させることにも協力している。

評価項目
日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している(6-4-3)

タイトル①子どもの主体性を大切にした活動が、子どもの「選択」を基本として展開されている
内容①保育方針としてどもの「主体性」を大切にしているが、その基本は子どもの「選択」にある。生活や遊びの中のどんな活動であっても、子どもが選択できるように工夫している。そのため保育者は子どもの欲求を受けとめる姿勢に徹している。例えば食事のデザートの果物をリンゴかみかんのいずれかを選んでもらったり、子どもたちが遊ぶゾーンを自分たちで決めて選んだりと、日々選択することを通して自らの思いを実現し最後までやり遂げる達成感を大切にしている。「選択」を通して、自分で判断し決定してい力を育めるように配慮している。
タイトル②生活と遊びの両面にわたり、子どもが自発的に活動できるように環境を工夫している
内容②各保育室は遊ぶ場所(遊)、食べる場所(食)、寝る場所(寝)が設定され、一人ひとりの生活ペースが保障しやすくなっている。どの生活空間も子どもの思いを尊重したゾーニングによって居心地が良い。発達の異なる子どもが他のクラスの子と関わることで、豊かな社会性を育んでいる。また子ども自身が生活の流れを意識して行動できるように、いろいろな場所に時計があるのはもちろんのこと、時計と子どもの活動がセットになった写真付きの一日の流れが掲示してあり、生活のリズムを幼児期の頃から育めるように配慮を行っている。
タイトル③日々の保育を深めるための様々な視点からの工夫が、豊かな保育環境を創出している
内容③調理師がその日のメニューを文字で書いたり、子ども同士が朝の会で歌をうたい合ったり、年上の子が年下の子に絵本を読んであげたり、お手紙のやりとりをしたりと、子どもたちが生活や遊びの中でことばに対する感覚を養えるよう配慮している。また子どもたちが拾ってきたものを飾ってみたり製作の材料にしたりすることで、モノづくりのおもしろさを追求したり、ままごとゾーンに様々な衣装を用意して表現遊びができるようにしたりと、日々の保育をより深めたいという保育者の様々な視点からの工夫が、豊かで刺激のある保育環境を創出している。

評価項目
日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している(6-4-4)

タイトル①行事においても子どもの興味や関心を大切にし、子ども主体の姿を実現しようとしている
内容①入園前に保護者に「行事とは日常の保育に変化や厚みをもたらすもので、そこだけを切り取ったイベントではない」旨を説明しており、このため園の行事は子どもたちが日常的に楽しんでいる遊びを積極的に取り入れている。実際に、発表会ではあやとりが得意な子たちがこれを披露したり、アナと雪の女王のダンスを好きな子たちが踊ったりと、日常的に子どもたちが楽しんでいる表現遊びを行っている。子どもたちの興味や関心に応じてやってみたいという気持ちを大切にし、行事においても子ども主体の姿を実現しようとしている。
タイトル②行事の写真コーナーは、子どもの成長を保護者と共に喜び合う園の姿勢が感じられる
内容②保護者には、行事当日の子どもの姿を見てもらうだけでなく、それまでの過程や日頃の子どもの様子を映像や写真で伝えている。例えば成長展では「行事」のコーナーを設置し、各月の行事を10枚程度の写真を使って説明している。また「生活発表会」や「運動イベント」のような大きな行事でなくても、「伝承遊び」、「プール開き」、「七夕会」など、子どもたちが楽しんで体験している様子が伝わるように工夫している。一年を通した行事を写真とともに紹介することで、子どもの成長の過程を保護者と共に喜び合う園の姿勢を感じとることができる。
タイトル③行事は個々の達成感や充実感に加え、協力や助け合うことの学びにもなっている
内容③行事は一人ひとりの成長を促すと同時に、みんなで協力しやり遂げることの喜びを味わえるような機会でもある。一人ではできないことも、友達と協力しながら少しずつ達成感を感じることができるようなアイデアが豊富である。例えば2歳児クラスでは、生活発表会で絵本の「大きなカブ゙」を題材にして、電車が倒れてみんなで協力して起こすという遊びを披露した。社会性が芽生えつつある2歳児においてすら、仲間と協力し合うことの大切さや助け合うことなどを学ぶ機会をつくっている。

評価項目
子どもが食事を楽しめるよう、指導・援助している(6-4-6)

タイトル①毎日の食事を起点に、子どもが食への関心を高められるように工夫している
内容①乳児から幼児クラスまで、毎日保育者が2種類の果物を切る様子を見せいて、カットした果物をどちらが食べたいのか選択させている。あるいは自分たちでサラダに複数の調味料を入れて混ぜてみて、味付けがどう変わるのかを食べてみたり、クッキングの材料を子どもたちと一緒に買い物に出かけたりと、食べ比べや食材を身近に感じられるような取り組みを日常的に行っている。その他色分けした食の三大栄養素表をテーブルの上において子どもたちが食事の時に毎日確認できるようにしているなど、食への関心を高めるための取り組みを積極的に行っている。
タイトル②セミ・バイキング形式の食事は、子どもの満足度と食への意欲を高めている
内容②自分の食べたい量を伝えて、よそってもらうセミ・バイキング形式の配膳は、子どもの満足と意欲を高めている。そのときの言葉でのやりとりを通じて、子どもは自分の欲している適切な量を自覚し、また保育者は子どもの嗜好や体調の変化などを把握している。食べる座席は、乳児クラスでは概ね決まっているが、2歳以上になると好きな所で好きな友だちと食べることができる。また幼児クラスでは子ども同士で配膳しこの時のことばのやり取りを楽しんだり、よそった分量への理解も促したりしている。楽しく食事をする中で、食への意欲・関心を高めている。
タイトル③離乳食や食物アレルギー、文化の違いなど、個別の特性に応じた対応を行っている
内容③離乳食や食物アレルギーによる除去食、宗教上食べることができない食事などは、家庭との連携を密にして献立に活かしている。離乳食はチェック表を用いて家庭で食べてみて、食物アレルギー反応などがなかった食材を使うようにしている。また食物アレルギーの対応については、毎月保護者と一緒に献立を見ながら原材料を確認するアレルギー会議を行っている。代替食等を準備しアレルギー食や文化の違い対応する一方で、事故予防の観点から本人にも自分が食べられない食材を認識してもらうように指導している。

ごあいさつ

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保育における「行事」

★毎日の保育から生まれる

 負担にならない行事実践