< 保育所保育指針に沿った質の高い保育「見守る保育」を学びたい保育園(子ども園)職員。質の高い保育をめざす方へ >
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「見守る保育」藤森メソッド
ーーーーーーーー 公式ホームページ ーーーーーーーーーー
Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI
A practical childcare & curriculum guide based
on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad.
保育環境研究所ギビングツリー(GT)
〒161-0033東京都新宿区下落合2-10-20
新宿せいが子ども園内
Email:: info@mimamoru.net
「見守る保育」の特徴(「見守る保育」実施園の様子)
◆やってあげる保育が行き届くと・・・?
少子化の現在、家庭でも、保育の現場でも、子ども一人ひとりに目が届き、手をかけられるようになってきています。
一見、いいことのようにも思えますが、教える教育・やってあげる保育が行き届くので、子どもの主体性や意欲が育ちにくくなっているという面があるのです。
自分でやってみたいと思う前に、やってもらっていると、
自らやってみようという意欲がなくなってきます。
言われたとおりのことをやることが多くなり、高じては、
「やりたくない気持ち」だけが生まれてしまうことに。
すると「言われなくなったらやらない」「言われるまではやらない」
ということになっていってしまうのです。
これでは、子どもの自主性や意欲が育まれていきません。
見守る保育を提唱する私たちの保育園では、遊びのミュージアムという環境を用意しています。
ここでは、子どもがなにかしたいと思ったときに、それを叶えることができるような、空間・備品・
時間が準備されています。
保育者はその活動を保障するような言葉かけ、モデルを示します。
子どもたちはここで、自発的な活動が心ゆくまでできるようになり、
活動の終わりに際しても、納得して自発的に終ることができるよう、
保育者は工夫をしています。
子どもが主体的にかかわらないことには、
子どもの自発的な遊び・学習は始まりません。
保育者は、「教える・面倒を見る」という立場ではなく、「子どもの興味や意欲を引き出す」というスタンスで保育にあたっています。
受身ではなく、子どもが主体的に関わることを促す保育がおこなわれているのです。
また、参加型では、自分から主張しなければいけないシーンが多々あります。
そして同時に、それを他人に納得してもらわなければなりません。
これが、コミュニケーションであり、自己主張です。
毎日の保育を通して、子どもの自己主張する力・コミュニケーション力を
高めていく工夫がこらされています。
自ら考え、主体性を持って行動するためには言葉だけの理解ではなく、からだを使ってやってみる・感じてみるという「体験」が大切です。
体験すること。
体験によって気付いたこと、感じたことを互いに分かち合うことが大切であり、それを援助することも保育者の重要な役割です。
どの子も個性は違います。
しかし、ひとりひとりの主体性を認め、引き出していくと、次第に、他の人と生きることが子どもたちにとって自分の喜びとなっていきます。
この中から、徐々に自分を制御する力、「自律」がうまれてくるのです。
その次には、他人の痛みを知ったり、他人の喜ぶことをしようと手助けする「他者支援力」が生まれてきます。
これらの発達はとても大切なものですが、起こる順序を逆にすることも
飛ばしてしまうこともできません。
子どもの自主性から自律。そして他者支援力へ。
この流れをきちんと保障していくような保育が必要なのです。