< 保育所保育指針に沿った質の高い保育「見守る保育」を学びたい保育園(子ども園)職員。質の高い保育をめざす方へ >
質の高い保育を目指している方・保育士・保育園(子ども園)
職員のための情報webサイト
「見守る保育」藤森メソッド
ーーーーーーーー 公式ホームページ ーーーーーーーーーー
Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI
A practical childcare & curriculum guide based
on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad.
保育環境研究所ギビングツリー(GT)
〒161-0033東京都新宿区下落合2-10-20
新宿せいが子ども園内
Email:: info@mimamoru.net
見学のポイント2
「見守る保育」の保育現場での子ども達の活動を保障していく保育環境について書かせていただきます。どうぞ見学時のご参考になさってください。
★やってあげる保育から「見守る保育」へ★
子どもの活動への意欲を高める為、保育者から与えられるのではなく、子ども達が自ら選択でき、五感を育てる環境を作ります。
子どもは自ら選んだ活動を行うことで、基本的な要求を十分に満たし、適切な判断力が育っていきます。また、選ぶということで自らの思いを実現し、最後までやり遂げる達成感を通して、自由と責任のルールを身につけていきます。
自発的な活動を促します
写真は 新宿せいが保育園での「ゾーン表」と「製作ゾーン」。
他に絵本ゾーン、ブロックゾーン、ゲームパズルゾーン、文字・数・科学ゾーン・ごっこゾーン等があり、子ども達同士で朝会にて 今日は どのゾーンを「開」けるか「閉」めるか決めて遊ぶ。
ゾーンでは子ども 自らが創って行く遊びのフレキシブルさも可能としています。
★追加資料★
⇒ゾーン(ままごとザンマイ)について
子ども達自ら自分の活動を選びます。
例えば、毎日ではありあせんが、主活動の中で「散歩」に行くという計画を立てます。
①季節を感じる・②目的をもつ・③遠距離でもしっかり歩くという3つのねらいをもちます。
その際、3コースを子どもたちに提示して 子供たちが選びます。
「戸山公園へ虫や木の実を探しに行くコース」、「地域の寺や神社を探検に行くコース」(写真)、「乙女池の魚を見に行くコース」など。
子どもたちは自分の行きたい場所を選び散歩へ行くので、達成する過程はより楽しく、より興味を持って飽きる事無く取り組めます。
これが、子ども主体に考えた保育の選択性です。
すべての遊びを経験してみるために
興味関心を持たせ 遊びの順番を選んでいきます。
いろいろな経験をし、様々なことを学んでいる年齢では、必ずしも好きな道を選ぶことだけがいいわけではありません。
保育の中で、外遊びと製作とリズム遊びの好きなどれかをいつも選択してやるのではなく、それぞれどれもひととおり体験させたい時もあります。
一斉に無理やりやらせるのではなく、やる順序の選択をしてもらうのです。「一番やりたいことは?」次に「この間やらなかった中で一番やりたいことは?」というように、いつでも一番やってみたいことを選択します。
いつのまにか、全てを行うことになり、結果、子ども自身が主体的に様々な遊びを体験できます。
一人ひとりの発達段階に応じた活動に近づけます。
これは、子どもの発達ランク別でなく、一人ひとりが今より目標達成できるよう環境設定します。例えば、「プール遊び」。プールに入る時間帯を年齢別に分けて入るのではなく、①顔に水をかけたくないカニコース・②水は怖くないけれど潜れないワニコース・③水に潜れるイルカコース・④ビート板を使って泳げるクジラコースに分かれます。提示する際は、どんなことをグループでするのかを知らせ、子ども自らコースを選びます。
個々の発達段階にあった環境を設定することで、安心してのびのびと水遊びが楽しめるようになります。夏の終盤時期には当初の一つ上のグループを選ぶ子も増え、ステップアップしようと自分で挑戦してみる子には保育者が「イルカグループで、できるよ。大丈夫だよ。」などと声をかける場合もあります。