< 保育所保育指針に沿った質の高い保育「見守る保育」を学びたい保育園(子ども園)職員。質の高い保育をめざす方へ >
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「見守る保育」藤森メソッド
ーーーーーーーー 公式ホームページ ーーーーーーーーーー
Japanese Childcare Method 『HOIKU』 by HEIJI FUJIMORI
A practical childcare & curriculum guide based
on Mimamoru philosophy toward social networks from the dyad.
保育環境研究所ギビングツリー(GT)
〒161-0033東京都新宿区下落合2-10-20
新宿せいが子ども園内
Email:: info@mimamoru.net
「見守る保育」の特徴(「見守る保育」実施園の様子)
子どもをめぐる環境は昔と今では ずいぶん変わりました。
核家族化・少子化により、祖父母や兄弟とのふれあいが減り、子ども部屋を与えられることで、ひとりで閉じこもる場所ができました。
さらに、地域の中でも、人が集まる井戸端などが消え、子どもが人との関係を学ぶのは、母親からだけになってきています。
今、保育園には、家庭や地域の中で育つことが少なくなってきた「人と関わる力」を、
集団保育のなかでつけていく役割が望まれているのです。
保育者とのかかわりは、朝の挨拶から始まります。
保育者は子どもとの朝の挨拶を通して、関わりの中から、子ども達の体調・機嫌などをつかんでいきます。
その上で、その日の保育や、その子との関わりを考えています。
形式だけの挨拶、強制的な挨拶をさせるべきではありません。
挨拶をするのは、しつけのためだけではく、「保育する」ことにつながっているのです。
給食の時、3・4・5歳の子ども達は、担任や食事当番の子どもに量を言って、ご飯やおかずをよそってもらいます。
「いっぱいによそって」「少しにして」など。
そんな自己主張や、やりとりから、保育者や友だちとのかかわりが生まれます。
たくさんよそってもらったら、それは全部食べきらなければいけません。
少ししか欲しくないと言う子には、保育者はかならず、理由を聞きます。
そのやり取りの中で、保育者は子どものその日の気持ちがわかり、
子ども達は人との関わりを学んでいきます。
人との関わりの中でも、最近特に大きく欠けているものが「子ども同士の関わり」です。
そこで今、園生活の中でこそ、子ども同士の関わりを学ぶことが、重要になってきています。
先ほども、ご紹介した「給食」。
給食も、子ども同士の関わりを体験する大事な
場です。
3・4・5歳児は、一緒に食事をしますが、席は自由です。
理由の1つは、その直前の友達同士の活動を、会話として給食の時間にも
つなげたいからです。
すると、どこに誰と座るかを、子供達同士で調整しなければいけません。
机の上にトレーを置く時も、譲り合って置かないと、最後の子は置けなく
なってしまいます。
こぼしたり、お箸を落としたりしても、基本的に保育者は関わりません。
これらの問題を調整したり、クリアしていくことで、子ども同士の関わる力が
育まれていくのです。
かつて子ども達は、親と一緒に、または子ども集団で、様々な地域の人と触れあい色々なことを学びました。
その機会が少なくなった今、親の代わりに園が地域と関わることは、子どもにとって、大切なことです。
地域のお祭りに参加する。園の行事に地域住民を呼ぶ。老人クラブとの交流など。
様々なかたちで、子どもと地域との関わりを深める活動をしています。